ほんとか?どんなに落ち込んでいても口だけは減りません。
(テンプレートにあったからまねっこ ウワミズザクラ)
母のところからの帰り、薬局で油を売っていたら、鞄やご主人がやって来て、
「お姉さん、自転車で右側通行は止めてくれや、あぶのうてらちかん」と。見られたか。
「分かっているけどさ、右側にあるパン屋に行かんならんだったのよ。あそこはこっちが危ないよ。死ぬ覚悟で自転車こいどるが。車の方で避けてくれえっちゃ」と負けてはいられません。
なんたって国道だから、工事用大型車がぐんぐんとばしているのです。大人しく脇になんか寄ってられない。それに、いつもルール破りの車に悔しい思いをしているからね。後ろからトロトロついておいで、こっちは死んでもいいんだからと強気になるわけでして。いけないか。
「おおーっ、ばあさんがおったか」といつものワタナベサンも入って来ました。
薬局は暇人のたまり場だからさ、家族は大変だわ。
「俺があそこの家の壊れたシャッターを直そうと寸法測っとったら、隠居の仕事のくせに、と言われてしもたが。悔しいなって、俺はすぐ仕事止めて家に帰ったっチャ」
だと。いつもやり込められているからスッとしたね。
前の日、買い物帰りに見かけたから「何してるの?」と聞いたら、
「おまんま食べにゃあならん」と言うので、「えっ、もういっぺん言うて」と冷やかしました。だってね、いつも山へ行ったり畑仕事をしたりうどん打ったりする話しか聞いていないからね。
「おまんま食べにゃあならん」と大声で言ってくれましたよ。すかさず、
「どうせ隠居仕事でしょ」と。
「おめえ、俺の物言いに似てきたな」なんて。当たり前です。バカだちょんだと言われ続けていればそうなります。いいの、年上の方でも。そういう人だから。
先日、薬局町内に休憩所を作るということで、空き店舗をそれ用に整備していました。
どうなったかと見に行くと、畳が敷いてあって、座布団も用意されてきれいになっているではありませんか。仕上げ掃除をしている家具や奥様に、
「きれいになりましたね。あんまりきれいだし、家より広いから、ここで葬式をしてもいいかしら」と冗談を言ったら、あああああ・・・すぐに、マサチャンママからの電話で、
「あんた、葬式に使いたいって言うた?」と聞かれてしまいましたよ。全く。
こういうのは、舌禍って言うのよね。
この頃、とみに多くなったから気をつけねばなりません。戒める、引き締める。どこを?