昨夕、裏の家の娘さんが「ほんのお礼です」とオリーブ漬けを持ってきてくれた。
何のお礼かって、お隣さんの木を切ったお礼。
なんだか違う気もするけれど、そんな心遣いをする人なんだと感心してしまった。
我が子のようなお年だし、普段のお付き合いが何もないからね、人となりが分からない。
「私も困っていたんですよ、植木屋さんが入ったときに言って切ってもらおうかと思って
はいたんです」って。
そうよ、我が家は日常は見えないから樋に葉が落ちることだけを心配すればいいけれど、
裏の家は毎日自宅に押し掛けている木の枝をにらみつけなければいけない、
洗濯物干すたびにベランダに伸びているそれを蹴とばさなければいけない、
鬱陶しいったらありゃあしない、と思う。よく我慢していたわ。
昨日の朝、娘さんが雨戸を開けた時、2本目の木を切る算段をしていた私と顔が合った。
それで、私が木を切ったと分かったのね。そう。
ここで*ヒヨドリジョウゴが。
私、裏の通路でこれを見つけた時に「ここにいるなんて」と喜んでいたのよ。
好きだから、それ以来どうなっているかたびたび観察してたの。それなのに。
右端にあるヤツデの向こうの木。こんな隅っこから雑木が伸びているなんて
お隣さんにとっても死角になっていただろう、責められない。
私だってヒヨドリジョウゴで喜んでいたんだから、上なんて見やしない。
裏の家の娘さんがいちばん気になっていたということね。
で、2本とものこぎりで切って清々。柔らかい木で楽に切れたから苦労はない。
が、始末がなあ、なんて。まあまあ。
ん、実はこのヒヨドリジョウゴもお隣さんから侵入してきているの。
こちらは文句言わない。大事に育てる、そしてもう少し観察を続けるわ。