まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

話題は変遷する

2023-06-28 09:06:43 | くらし

月曜日の元同僚定例会は横浜ベイサイドマリーナのレストランでランチ。
この定例会はふた月に一度、メンバーは5人70代団子状態の年齢構成。
幹事は持ち回りで計画。ハイ、ガッテンと決められた時間に指定集合場所へ。

退職した当初はいろいろ計画したらしいが、私はその当時佐渡暮らしだったから詳しい
事は何も分からない。
父が亡くなって、自宅生活が始まってからお誘いを受けた。
4人なら行動しやすいであろうに、私が加わって5人になったらどうだろうと躊躇したが、
せっかくのお誘い、仲間に入れてもらった。
今では、たまにイベント、ランチおしゃべりがすっかりメインになって。

この日は「食べるのが遅くなったわ」と言う話から始まって。
なかなか吞み込めないから噛む回数が多くなって時間がかかるの、と。
私たちは職業柄、大声と早食いは得意だったのにね、なんて、いやはや。
と、オーヤサンが「息子に言われるの」
「おかあさん、口しめて食べた方がいいよ。音が聞こえるよ」ですって、渋いお顔。
あらまあ、40代息子のダメ出しか。我らは笑うやらシュンとなるやら。
気遣いのイノウエサンが「息子さんも悪気があっていうわけじゃないのよね」って。

私たちも親には冷たかったわよね、この齢になって親の気持ちがやっと分かってきたわ。
5人して、うんうんと大きく頷く。
親の話に「その話は、前も聞いた。何回も言っているよ」と言い返したり。
なんか微妙にイラついたよね、微妙じゃないわよ、常にイライラしたわよ。
で、もっと優しくしてあげればよかった、聞いてあげればよかった、なんて後悔ってほど
じゃないけれど、その年齢の親の気持ちを思いやる。
「だからさ、子どもが今冷たくても自分のこと思えばしかたないわ。その齢にならないと
分からないものね」としみじみ、慰め合う。

で、私たちの話題も変わってきたわよね、と。
60代後半は自分や夫の病気の話、病院の情報交換。次に親の介護事情あれこれ。
全員、親をあちらに送った後は、自分たちの今後のこと。
気が付けば「何にもする気がしないのよ」って。そう言いつつ、古典文学の講座に
通っていたりして。ジム通いして。パッチワークに没頭して。ぼんやりは私だけ。

今後どころではない、今の物忘れの凄さを競い合ったりもして。
図書館にあの作家の本を借りに行ったのに、作家の名前が思い出せないんだって。
書棚の前を「あ」から探し始めて「黒岩」まで来て、そうだ「岩」がついたんだと。
でようやく「平岩弓枝」と探し当てたと言うから可笑しいのなんの。
ラベンダーが出てこなくて、人に聞いてやっと思い出したわなんて。あるあるな話ばかり。
ピーマン頭は私だけじゃないんだなと安堵するわけよ。

墓じまいの話、家処分の話、介護施設入所の話。話題はそちらに移っていく。
できるだけ自分の家で暮らして、認知症になったら施設に入れてもらってと。
まあ、まだ現実味は薄いけれど、いつかはの話。
だいたい2時間前後食事をしたらそれで終わり、次回の日にちを決めて。
ベイサイドマリーナはアウトレットなのに、買い物もせず(買う人は先にね)寄り道もせず
5人してシーサイドライン鳥浜駅へ。さっと集まってさっと帰る。
おひとりはこの後、コロナワクチン6回目の接種だって。

 

コメント
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