まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

鎌倉の魅力と暮らしを余すところなく伝える 『ツバキ文具店』 小川糸

2018-01-21 08:39:59 | 

小川糸さんの本は『食堂かたつむり』『つるかめ助産院』についで3作目。

ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。
鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。
伝えられなかった大切な人への想い。あなたに代わって、お届けします。

平易な文章で代書にまつわるひとつひとつのエピソードが心温まり、あっという間に読み終わる。

悪筆で悩む素晴らしく美人な国際線の客室乗務員をしているカレンさんの義理の母の誕生日カード代書依頼。
15年の結婚生活にピリオドを打つ離婚を報告する手紙。などなどうるっときそう。

私、NHKのドラマの方を先に観ているので、鳩子を取り巻く登場人物全員、
個性の強いその俳優さんの顔が浮かんできてじゃまをするの。しまったと思ったわ。
先に本の方を読んでおけばよかったわ。
ドラマでは江波杏子さんが演じたお隣に住むバーバラ婦人がいい。

見開きには鎌倉案内図もあって。
ツバキ文具店は鎌倉宮の方か。
落語会が開かれた光明寺ね行ったわ。とか物語の舞台になった場所を想像するのも楽しい。

鳩子が依頼された代書も掲載されている。
依頼文にふさわしい筆記用具、紙、文字など細やかに神経を配って選びに選んだ末書いた手紙が。

「言いたかった ありがとう。言えなかった ごめんなさい。伝えられなかった大切な人への想い」
これは、さんざん反抗した亡くなった先代(鳩子の祖母)への長い長い手紙ではなかろうかと想像したりもした。

『春苦味、夏は酢の物、秋辛み、冬は油と心して食え』

台所に張り付けてある先代が書いた標語。(後に鳩子も書く)

引っくり返って読んでも怒られないであろう1冊、なかなかでした。

 

 

 

 

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人恋し

2018-01-20 08:54:12 | くらし

定例会のメールが飛び交う。
私がガラケーだからラインなんてできない、いまだにメール。
横浜友返信メール。

「私も人恋しくなってきたところ」ですって。

ぴったりだわ、どんピシャだわ。そうなのよそうなの、なんだかそういうことなの。
♪君恋し じゃないの、人恋しなの。

それからというもの、秘かにマイブーム「人恋し」
解消するかしら。

 

 

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SPドラマ『娘の結婚』『三屋清左衛門残日録 完結編』他 テレビ視聴

2018-01-19 12:34:13 | TV

夕食後の8時から9時にかけては、ホットカーペットの上で引っくり返ってだいたい爆睡状態。
テレビをリアルタイムで観終わることは奇跡。だからどうしても見たい番組は録画録画して。
今年に入ってから観た番組ね。

映画 『テルマエ・ロマエ』
公開された時評判だったでしょ、期待したのよ。
でもでもだめだわ、私。あんまり面白くない、笑えない。感度が鈍っているのね、きっと。
この手の映画は、映画館の大画面でみんなと笑いを共有した方がいいんでしょうね。

もうひとつ映画 『超高速!参勤交代 リターンズ』
前作もテレビで観ていて超面白かったからやってくれるかと期待したらあらま、なんとも腰抜け感、大。
前作の方がずっとわくわくしたわ。破天荒で突拍子もなくて突き抜けてて。
映画館行こうかなとその時は思ったけれど行かなくて正解。

と映画に関してはずいぶん辛口だったけれどスペシャルドラマは大当たり。

『娘の結婚』
ずいぶんベタな内容で、特に大きな出来事もなく結婚に至るまでをたんたんと描いているのだけれど。
いやあていねいなのよ、映像も脚本も何もかも、と偉そうでしょ。
ほんと美しいのさりげないの。
私、女優の波瑠さんて初めて見たけれど、自然な演技をするのね、どこもおおげさじゃないのね。
父親役の中井貴一さんとのやり取りがあまりにふつうで、
隣の部屋で父娘のやり取りをそうそうって聞いている感じがしたわ。
強いて言えば。
中井貴一さんが立派過ぎて(ごめん、あまり好みでない私の偏見です)父ひとりで育てたくたびれ感が
あったらいいのになあなんて思ったことは内緒。

『三屋清左衛門残日録 完結編』
昨年の2月に放映されていた再放送。
いやいやいやいやよかったわあ思い切りドラマの世界に浸ることができた。
原作そのまま、やや暗めの映像もぴったりの雰囲気を醸し出していて。

幼いころからの友、佐伯熊太、金井奥之助、大塚平八。
ともに藩に仕えてきたとはいえそれぞれ境遇はかなり違ってきて・・・
老いることを受け入れつつも、老いの悲しさ淋しさあきらめが漂う。

ドラマの最後、清左衛門の日録。
「老いることすなわちまた生きることなり。
いつの日か命果てぬとき来たらば ありがたき心捧げて死を迎えん。
されど いよいよ死ぬるときまで与えられた命いとおしみて ひとすじに生き抜くべし」
(細かいところで違う部分があるかもしれない 私のメモ)

改めてもういちど原作が読みたくなった次第。

最後にNHKスペシャル『人体』

免疫細胞が暴走を始めると大変なことに。花粉や食べ物、自分の体の一部まで「敵」と誤って攻撃し、
さまざまなアレルギーや免疫の病を引き起こしてしまう。
どうすれば、腸内細菌が出す“メッセージ”を活用してこの暴走を抑え、アレルギーなどを根本解決できるのか。
なんて立派な番組なのに、私の興味はもっぱらこの日のゲスト「田中将大投手」マー君のお顔に。

私、パソコンのお気に入りに『運慶展』の公式サイトをまだ入れているの。
とてもよくできたホームページだから時々観ている。トップ画面に「無著菩薩立像」のお顔大写し。
それまではなんて慈悲深いお顔だことか、と感じ入っていたのが。
あるとき、ネットの何かで「無著菩薩立像」のお顔がマー君に似てないかという1文を読んだらもうダメ。
マー君が浮かんでくるの、困ってしまう怒られちゃう。

 
 


 

 

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冬の水やりは・・・恵みの雨

2018-01-18 08:46:09 | 

昨日の午後から雨が降り出した。久しぶりの雨、今回ばかりは待ち焦がれたわ。
雨は本降りになり、家の四方八方からたたきつける音が聞こえる。
ますます、おおーいい傾向だわと嬉しくなる。
いつも軒下や木の下は雨が当たらないからね、そこだけ乾いているのよ。

庭が潤って  喜んでいます。
ようやく水がもらえたかって。

分かっているのよ、君たちが水を欲しがっているのは。地面からからだったものね。
カタヤマサンにも言われたわ。
「あなた、水飲みたいのに我慢できる?」って。夫にいつも言ってた言葉がそっくり返って来て。

でもね、冬の寒さで朝はいつも地面がカチカチになっているから、水をやったらなおのことカチコチに
なるんじゃないかと躊躇するの。

「だから夏みたいにたっぷりやらないで、さっとやっておけばいいのよ。水やりはしなくちゃ」
とカタヤマさんはさらにアドバイスくれた。そうだわね、とさっそく実行しようとした矢先の雨、恵みの雨。
天のすることは間違っていない。

 
12月には 蕾まで抱えて活き活きしていたデルフィニューム2本が

 
2,3日前の強風と寒さで見るも哀れ 春までに回復するかしら

 
12月の様子  *セリンセだけは寒さも風もなんのその すくすく育っている

さびしい庭で


*ローズマリーは次々に花を付けて

 *チューリップの葉が顔を覗かせてきた

 

 

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枯れても輝く

2018-01-17 08:52:52 | 植物

 今朝 怪しい雲行き

どうも運気が下がっているようで、何のことはないのだが気分が低空飛行。
昨日は横浜友定例会で、日帰り温泉でのんびりゆっくり楽しく過ごして来たのにそのときだけなの上昇するのは。
困ったもんだ。
気長に暖かくなるのを待つことにしよう。

「お前さんは甘いよ」と背中どやしつけるように、枯れてもなお日が照ると美しく輝くこの方たち。

昨年12月末、まだ残っていたイチョウが黄金色に輝く



じゃま扱いされて切られた切り株にも陽が射して

お隣さんと仲良く暮らしているわ

こちらは鹿島神宮駐車場の横 民家に
何だろうと近づいたら *せんだん の名前札 ああ、これが栴檀の実なのね。

ちなみに「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は、本来の中国名で日本で言う白檀のことだそうな。

栴檀はえらい!こんなものまで養っているんだから。

何のつながりもないけれど、私も上昇気流に乗らなきゃ、ね。

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パリで活躍 単語カード

2018-01-16 07:55:48 | 旅行

近場の桜木町みなとみらい地区で暴れ損ねて、こうなったら思い出に浸ろうとUSB取り出す。
遠い遠い海外旅行の思い出。これがいちばん。

3人外国旅行は2回であえなく終わり。
いやいやなんの、2回も行くことができて上等だ!2004年10月、2度目はフランス。
フランスねえ、とあまり乗り気じゃなかった記憶があるけれど、行ったら大正解、よかったわ。

まずはツアコンの方に率いられてゴッホのお墓があるオヴェール・シュル・オワーズ の村から。
ああ、ここへ行くバス車中でも腹痛が。すみません、真っ青になって駆け込みました。

 続いてジャンヌダルクが処刑されたという町 ルーアンへ 鴨料理の方が思い出深い

 港町 オンフルール

 

それからモンサンミッシェル  
回るやら、お城群回るやらして最終地パリへ。
パリがほとんど自由行動だったのよ、この時のツアー。

まず1日目は、電車に乗ってシャルトルからベルサイユ宮へ。
故須賀敦子さんの『ヴェネツィアの宿』に出てくるシャルトル巡礼の話にいたく感動して、
行くことができたらいいなあ、行けないよななんて思っていたの。
大聖堂のシャルトルブルーといわれるステンドグラスが素晴らしかった。晴れていたらどんなに美しかったことか。

で、2日目帰国の日。集合時間までパリ市内巡り。
お決まりの凱旋門、オルセー美術館、ノートルダム寺院、セーヌ川遊覧して興奮して。

サン=ルイ島かシテ島かしら、それとも他の通りだったかしら。ぶらぶらして。
そろそろお昼にしようかとお店物色しながら歩いて、ここにしようとそば粉のクレープ屋さんに。

外から覗いても右側に厨房、左に客席がいくつかの小さなお店だったわ。
テーブルについてメニュー見て。
その後の詳しい経過は覚えていないのだけれど、何か厨房のお兄さんに言わなくてはいけなかったのね。
なんて言えばいいのかしら、分からん。分からんが伝えなくてはいけない。そこで。
先年のボディランゲージに懲りたのか、年下友がやおら単語カードを取り出した。

ほら学生の時、英単語か何か覚えるためのあのリングの付いたカードよ。
そこに必要必須の日常会話がフランス語で書いてあったのね。その1枚を厨房のお若いお兄さんに見せた。
お兄さんそれを受け取って腹抱えて。
なんだなんだ、なに見てるんだ、何がおかしいんだよってな感じで他のお兄さんたちも寄ってきて。
皆で回し見て。厨房中大笑い。

もちろん、通じましたよ、言いたいこと。
厨房の大騒ぎを見てお隣の席の方たちも、「なにそれ?」と興味津々。
これですよ、と年下友は単語カードを見せた。お隣さん、にこにこ。
いやあ、その辺のムード一気に和やかになって。
年下友、最高殊勲選手よ、単語カードさまさまよ。
美味しかったそば粉クレープとともにパリのいい思い出。

 

 

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汽車道を歩いて赤レンガ倉庫まで

2018-01-15 08:58:52 | 自然・風景

毎日毎日椎茸買ったり大根買ったり牛乳買ったりヨーグルト買ったりの買い物に飽きた。
食いしん坊で食べることには執着する私もさすがに飽きた、飽きちゃったわ。
献立すら浮かばないからお手上げだ。
いくら、普通がいちばんと言われても日常がなにごともなく過ぎていくことが幸せと言われても、
凡人だからときどき暴れたくなる。

で、昨日は「みなとみらい」で暴れようとミニバスこまわりくんと地下鉄利用して出かけた。
老人パス使えば無料だからとせこく考えるわけよ。
ショッピングビル「横浜ワールドポーターズ」でタペストリーのいいのがあったらなと思ったの。
今ぶら下がっているのがここで買ったものだからね。
桜木町駅から汽車道を歩いて。



手前、橋が架かっている小道がワールドポーターズへと続く汽車道。案外に歩くのです。

ネットには
汽車道は、明治44年に開通した臨港鉄道の一部約500mを利用した海を渡る遊歩道。
レールや橋梁が当時を偲ばせます。
みなとみらいのビル群のスカイラインが楽しめ、桜木町駅から横浜ワールドポーターズへの近道にもなっています。
なんて説明もあって。


若者たちが楽しそう


桜木町駅方面を振り返る

サクラが満開のときは見事な景色

ナビオス横浜の開口部から赤レンガ倉庫が見える。
ここまで来たからには寄ってみようと。

 

スケートリンク見たり大桟橋見たり。若者たちや若い家族に混じって淋しくぶらぶら。
このコースは完全に彼らの世界ね。

帰りはドッグヤードガーデン覗き大道芸をちら見、そそくさと駅まで歩く。

ワールドポーターズの私の買い物の成果、100円ショップで買ったコップひとつ。
どうよ、立派でしょ。
暴れ甲斐があったようななかったような。微妙。

 

みなとみらい

 

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『クッブ』というスポーツ、ご存じ?

2018-01-14 09:06:58 | くらし

今朝も寒いが、昨日よりは少しましかな。
佐渡のライブカメラを見たら佐渡の空にも青空がのぞいていた。
よかったわ、ちょっとホッとするもの。

昨日のこと、寒くて冷たくてどうしようかなと散々迷ったけれど、溜め込んだ肉を少しでも減らさねばいかんと、
意を決して散歩がてら買い物に出た。雪国の人に怒られる次元。

近くなのにあまり立ち寄らない公園。
あれっ?見慣れないゲームをしている人たちが。面白そう。
そばに寄って見せていただく。


(梅の木の向う 公園の片隅で興じる3人)


(角材が並んでいて、丸い木の棒を投げて角材に当てようとしている)


(こんな感じ)


(おっ!ヒット!)


(陣地も入れ替わる)


(こちらがキング いかにもの姿かたち 最後にキングを倒したチームが勝ち)

木の丸棒を投げて角材に当てるだけなんて単純でいいわと思ったら、ルールが案外難しいんですって。
やりながら覚えていくといいですよ、毎月第3土曜日にやってますからどうぞ、と教えていただいた。
「年寄りでも大丈夫そうですね」と我が身に置き換えて問うと「最高齢90歳です」だそうで。
月1回ね、とちょっと心が動いたのよ。

ちなみにネット検索した。

クッブは、バイキングたちが生み出したスウェーデン生まれのスポーツです。
両チーム5 個ずつのクッブ(角材)を自陣コートに並べて、先攻後攻を決めます。
先攻チームは6本 のカストピンナ(丸棒)を投げて、相手コートのクッブを倒し、
全部クッブを倒したら最後に キングを倒せます。
こうして先にキングを倒したチームの勝ちです。 

クッブはハイタッチスポーツとも言われています。
当て たら仲間とハイタッチ!!!! 絆もグッと深まります!

覚えていたら気が向いたら行ってみようかしら。

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夕やみ バス車窓から

2018-01-13 09:21:34 | 自然・風景

 

 昨夕

あれ?ベランダの干し物が固まって風に揺れている。
触ってみると凍っているじゃないの、今年初めて。寒いわけだわ。

テレビのニュース映像で、雪に閉じ込められた信越線の様子を観て、
「これがほかの地域だったらこうはいかなかっただろうな」と雪国の人の辛抱強さをあらためて認識した。
雪という自然の猛威にどう抗ってもどうにもならない現実は、人々の日常生活を謙虚にする、と思う。

トイレはどうしたかな、と気になったが、そうだわ信越線にはトイレがあったわとひと安心。
2,3回乗車しているから思い出した。
今朝も新潟の市街地が雪に覆われている映像を観た、私この地で4年間過ごしたのよ。
風吹きで泣きそうになったことは日常だったけれど、雪が積もったことは記憶にない(記憶にないだけかも)。
海岸が近いから市内中心地は雪が積もらないのよ、それが積雪だなんて。
寒気よ!早くどこかにお行き!

 

10日、高速道路のバス車中からの夕やみ。


16:29

 

 

 

 

 

 

17:05

 

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旅は道連れ バス車中 オジサン二人

2018-01-12 08:52:06 | 旅行

集合場所の上大岡からバスに乗り込んだ。後ろの座席で挨拶の声。
お互いに「○○です。よろしくお願いします」と聞こえてくるから、ああおひとり同士の方たちなんだなと。

 (バス車窓から 常陸利根川)

バスが発車するやいなや神武寺氏(お住まいの場所、以後この呼び名で)がいきなり、
「いやあ、入れ歯を忘れてきて、まいっちゃいますよ。こりゃあ昼は柔らかいものしか食べられないな」
なんて。それを聞いてお隣の席の文庫氏(お住まいの場所、以後この呼び名で)、
「私も入れ歯ですけどね、それは大丈夫なんですよ、柔らかいもの、ありますよ」
と優しくフォローしている。
あっ、言っておきますけどね、私決して耳をダンボにして聞いていたわけではありません、自然に聞こえてくるんです。
で、入れ歯話でしばらく。

「猫が3時ころに布団の中に入ってきて起こすんですよ、餌寄越せって」と神武寺氏。かわいいもんです。
そういや猫ばかり撮っている番組がありますよね、と文庫氏。
猫話でしばし。

「2、3日前から咳が出て止まらないんですよ、いや熱は出てないんです。風邪かと思ったけど熱はないし。
薬局行って咳止めの薬買って飲みました。止まってよかったですよ」と神武寺氏。
「風邪なら熱が出るよね、来れてよかった」と文庫氏。

私ね、会話はご挨拶の意味を込めてせいぜい横浜までの30分ぐらいで終了するかと思っていたのよ。
いやいや甘かったね。最初の成田山新勝寺まで途切れることなくお話している。
神武寺氏7割、文庫氏3割。
我らオバサンたちだってひと息入れて沈黙の時があるというのに、オジサン二人は飽きることなく話している。
文庫氏の聞き上手なこと。私なら話しかけないでオーラ出すところなのにそんな気配もない。
話の内容からお二人ともひとり暮らしの方だと判明。

ホテルのランチバイキング。
席を一つ挟んだ先にお二人。神武寺氏白ワイン、文庫氏ビール、夫日本酒。
私がコーヒーを取りに行ったら夫の大きな声が聞こえてきて。
「あっちまで聞こえていたよ、恥ずかしい」と苦言を呈したら、神武寺氏が、
「奥さん、声の大きい人に悪い人はいませんよ。浮気をする人はこそこそ声の人ですよ」と。
そこで文庫氏が、
「ご主人に逆鉾だと教えてもらったんですよ、ふたりとも名前が出て来なくて。スッキリしましたわ」ですって。

そういや、相撲問題でも盛り上がっていたものね。
まつ毛のおばさんとか言って、TV情報貴乃花のあれこれを取り上げてどうたらこうたら言ってたわ。
夫も聞いていたのね、それで口を挟んだわけか。はああ。

でもそこは男性だ。3寺社はすべて別行動、つるんで歩いたりしない。己の行く道歩く。

 (利根川)

で、バスに乗り込むとすぐに会話が始まる。
帰りだって鹿島神宮から上大岡までの約3時間しゃべりっぱなし。神武寺氏7割文庫氏3割、変化なし。
マンションと戸建ての自治会の苦労話。
エンディングノートに書き記す内容。
私、かくなるうえはとメモッたわ。話に聞き入ったわ。

神武寺氏。新勝寺では大吉、香取神宮では中吉、鹿島神宮では半吉のおみくじ引いて。
吉揃いで縁起がいいって話は3回くらい繰り返し。
凶もいいんですよ、と文庫氏。
そのほかお酒の話、ひとり暮らしレシピの紹介、ボランティア活動の苦労話もろもろ。
神武寺氏の障害児支援の活動には聞いていても頭が下がったわ。

ようよう終点上大岡に着いた。降りるとき神武寺氏が、
「すみません、うるさかったでしょ。ごめんね、二人とも年が同じなんですよ77歳で。
私8になったばかりでこちらこれから。いつもなら寝ているけど、いい人が隣に座って話を聞いてもらえて。
よかったですよ」
文庫氏、
「来週は頭に小松まで雪景色撮りに行きます」って。

旅を楽しむ人生の先輩お二人の姿みて、自分の心がけひとつで日々の彩りは増すのねと思ったわ。
素敵なお土産もらった。

 

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