電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

特定のジャンルについて長期間使いつづけるノートは

2011年11月30日 06時01分04秒 | コンピュータ
私が使っているノートの中で、コンピュータ関係の小型ノートがあります。最初の日付が890326となっていますので、1989年からずっと使い続けているB6判の初代キャンパスノートです。内容は、その時々の年代のシステム構成を書き留め、常用するソフトウェアについての覚えを記したもので、コンピュータや周辺機器を買い換えたり追加したりするたびに、ブロック図のような形でシステム構成を書き出したり、主なソフトウェアと用途を一覧しているものです。

1989年頃の記述から、当時、コンピュータの私的な利用について、どんなふうに考えていたかがわかります。

(1) データ処理 -- 表計算やデータベース
(2) 文書作成編集 -- ワードプロセッサ、テキストエディタ
(3) プログラミング -- 市販ソフトで不足な部分を補完
(4) スケジュール管理 -- システム手帳のダイアリーリフィルを自作
(5) 受発信管理 -- 文書や私信等の受発信管理
(6) パソコン通信 -- コミュニケーション

今になって振り返って見ると、

(4) スケジュール管理 -- 手帳に手書きで一本化した方が、結局は良かった。
(5) 受発信管理 -- メールボックスを見ればすむ。テキストファイルの記録は、当初の目的から離れて一般的な備忘録に変化していき、個人的な記録として重要な意味を持つようになった。
(6) インターネットの普及 -- パソコン通信自体はすたれたが、コミュニケーションそのものは継続した。
(7) 画像編集、音声編集などが普通にできるようになった。
(8) プレゼンテーション -- 画像等を簡単に扱えるようになった結果、素材を効果的に編集できるようになった。

などが、当初考えたことから変わったところでしょうか。

おそらく、仕事を離れて定年退職すれば、コンピュータ利用の中身もずいぶん変わってくるのだと思いますが、そうなれば、「表計算で確定申告」や「同窓会名簿のデータベースによる管理」などの比率が、相対的に高くなってくるのでしょう。

コンピュータのような、特定のジャンルについて長年記録したノートは、時代の変化をコンパクトかつ明瞭に写しています。おもしろいものです。

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