徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

三番叟のリズムはいったいどこから???

2017-03-01 21:49:37 | 音楽芸能
 三番叟を見る度に思うこと。それはこの4拍子の心地よいリズムはいったいどこからやって来たのだろうということだ。そもそも三番叟の始まりは、今から千三百年以上も昔の飛鳥時代、渡来人の子孫・秦河勝が始めたといわれる能楽の前身の芸能「翁(式三番)」である。つまり、もとから日本にあったリズムとは考えにくい。古代中国に生まれたものか、あるいはシルクロードを通ってもっと西方の国々から伝えられたものか。いずれにせよ、もとはどこか遠い異国のリズムのような気がする。
 そして、三番叟のリズムを聞きながら、必ず連想するのが、僕の学生時代に大ヒットしたザ・ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー(Be My Baby)」。よ~く聴いているとリズムが三番叟と同じなのである。稀代の名プロデューサー、フィル・スペクターの出世作であり、フォー・シーズンズの「Rag Doll」やビーチ・ボーイズの「Don't Worry Baby」などに同じようなリズムが使われていたことを思い出す。一見何の関係もなさそうな感じだが、その根源を辿って行くと、どこかで繋がるのかもしれない。

▼三番叟


▼ビー・マイ・ベイビー