NT1100 とのバイクライフ

NT1100に関する出来事をメモ代わりにアップします。

NT1100 1000km走行時点でのインプレッション

2024-03-15 15:34:37 | NT1100
昨年1月、年齢・体力等を考えてFJR1300ASから上がりのバイクとしてC400GTに乗り換えました。
が、大型バイクに乗りたいという思いが強くなり、快適なバイクであることを期待してNT1100に。
2月9日に納車し、3月10日に1000kmを超えたので、NT1100についての感想を書いてみました。
ただ、高速道路を未だ走っていないので、一般道と有料道路でのインプレになります。





全体的には次のとおりです。
ウインドプロレクション効果が高く、乗り心地も良く、必要な装備はパニアケース&トップケースを除きすべて備わっており、快適でツーリングに適したバイクです。
特に気になる点を上げるとすれば、ハンドルに伝わる振動(85~95km/h位)、タンデムシートが高いので体の硬い高齢者にとっては乗り降りしにくい、ガソリンタンクキャップの位置が高いので給油しにくい、燃費が思ったほど伸びないといったことぐらいでしょうか。
それと、価格の割には今ひとつ高級感がないような。。。

以下は、少し細かいですが、良い点・いまひとつな点の列記です。
かなり長くなりますが、ご容赦ください。

<良い点
〇グリップヒーター、ETC、電源(AC&USB)、センタースタンド、リアキャリアが標準装備
 トップケース等積載用具を除き、追加装備は殆ど必要ありません。

〇 防風性能が高い
 インプレ記事や動画を見て期待したほどではないものの、高いレベルにあります。
 ほぼ無風状態で走れるのかと思っていましたが、腕と脛には風が当ります。
 特に、スクリーンは最上段でもバイザー付きヘルメットに風切り音(顎を引き、上目遣いにすれば無くなる)が発生するのが不満です。
 このため、GIVIのスクリーンに換装しました。
 年のせいか、足が冷えると直ぐにしもやけになるので、足首より下に風があたらないのは有難いです。
 これまでに乗った大型バイクの中で防風効果が高いのはカスタムしたC400GT>1400GTR>NT1100>R1150RT≒FJR1300>Vストローム650>CB1300SBの順でしょうか。
 
〇乗り心地が良い
 電子制御サスペンションには遠く及ばないと思いますが、これまで乗ってきたバイクの中では一番です。
(コンフォートシートでの話です。ノーマル使用していないので、もしかすると評価が変わるかも知れません。)
 ただし、もう少しダンパーが効いた乗り味の方が好みです。
 高いバイクなのに、ダンパー調節機能が無いのは残念です。

〇グリップヒーターが強力
 5段階設定になっていますが、5℃位では3段目で十分でした。
 CB1300SB(2014)は最強でもそれ程暖かくなかったので、ホンダ車のイメージが変わりました。
 ただ、最弱は手袋をしていると発熱しているのか否か判らない程度で弱すぎる気がします。
 
〇メーターが見やすい
 TFTメーターが見やすい
 全てのモードとも、表示項目が多いTOURモードの「ゴールドモードディスプレイ」にしています。
 ただし、直射日光がライダーの背面から射すと、画面が光って見えなくなります。
 が、下の液晶メーターで速度等は確認できます。上手くできています。

〇シート高の割には足つきが良い
 サスペンション標準設定で両足の母指球が同時に着きます。(股下78cm)
 シート高の低いFJRよりも足つきは良く、スクーターのC400GTとも変わりません。

〇膝の曲がりがきつくない
 右膝に問題を抱えており、鋭角に膝を曲げた状態が続くと痛みがでます。
 さすがのNT1100も、2時間半を超えてくると少し痛みが出てきます。
 スクーターのC400GTは足の自由度が高くて凄く楽でした。

〇ハンドル切れ角が大きい
 最小回転半径2.8mなので小回りが利き、我が家の駐輪場所への出し入れも楽です。

〇重量の割に押し引きが楽
 ガソリンタンクの位置が高いので、重心が高くて引き起こしも大変かと思いましたが、それ程ではありませんでした。
 Vストローム650やFJRよりも気を使いません。

〇DCTにより変速不要で楽
 左足首に問題を抱えていたのでFJR1300ASから足で変速不要なバイクに乗り換えました。
 一度楽すると元に戻れません。

〇クルーズコントロール(CC)の最高設定速度が160km/h
 FJRの設定速度は108km/hがMaxで、120km/h区間に対応していませんでした。
 CC愛用者なので新東名に対応しているのはうれしい限りです。
 できれば、30km/hからの対応であればなお良かったのですが。。。

〇センタースタンドが掛けやすい
 ただ、身長の低い方だと、ハンドルの位置が高いのでやり難いかも知れません。

〇メーター燃費が正確そう
 まだ4回の給油ですが、メーター燃費と満タン法の差は1km/L程度です。
 これまでのバイクだと2~4km/Lなので驚きです。


<今ひとつな点>
△液晶メーターの立ち上がりが遅い
 キーを捻ってからヘルメットをかぶり、手袋を装着すると丁度良い具合に立ち上がっています。(笑)

△エンジンの掛りが悪い
 スターターを長い場合は4秒位回さないとエンジンが掛かりません。
 これまで乗ってきたバイクの2倍くらいスターターを回しているような感じです。

△バッテリーの消耗が激しい
 走行して数日すると12.1~12.2Vに低下しています。
 GPSによる日時設定をオフにしていても意外と電圧が低下しています。
 暫く放置しているとバッテリー上がりが生じるのではと心配です。
 メーカーに問い合わせ、バッテリーの電圧を図ってみたら12.93Vでした。
 キーONで電装関係で消費されるために結構電圧が下がるみたいです。
 ただ、12.93Vと高いのが逆に気になります。

△エンジンの掛りが悪い
 これまでのバイク以上にスターターボタンを押し続けないとエンジンが掛かりません。
 もしかするとバッテリーの電圧との関係があるのかな??? 
とはいっても、これまで乗ったバイクでは、12Vを切ってもエンジンの掛りが悪くなることは無かったはず。。。

△ハンドルの振動
 85~95km/hで振動が大きくなり、結構気になります。
 ヘビーウェイトを装着してみましたが改善効果は今ひとつでした。
 ただ、納車直後に比べて気にならなくなっています。
 慣れてきたのでしょうか?
 追記:約1500km走行時点でやはり振動が気になり、CB1300SB用のバーエンドに替えました。
    70km/h以下では純正より若干振動が多いものの、全体的には改善されており、この状態で乗るつもりです。

△ハンドルの位置が少し遠い
 当方は手が短いためか、少し前傾がきつく感じ、長く乗っていると首が痛くなります。
 ハンドルアップスペーサーで手前に持ってきたいのですが、パーキングブレーキがネックになるようです。

△サイドスタンドは車体の傾きがきつい
 タンデムシートの位置が高いので、高齢で体の硬い当方はステップに足を乗せて跨りたいのですが、車体の傾きがきついため、怖くてできません。
 アールズギアにはアフリカツイン用のサイドスタンド上げ底パーツがあるので、同様のものが開発されるのを期待しています。
 CRF1000のサイドスタンドの設置部分はNT1100と同形状との話があるものの、アールズギア品は効果なのでチャレンジできません。

△サイドスタンドを降ろさないとセンタースタンドを使えない
 サイドスタンドの先端とセンタースタンドの足を乗せる部分が近いので止むを得ないのですが。。。
 どうでも良いような気になる点です。

△給油口の位置が高い
 ガソリンスタンドで給油し難いです。
 しかも、サイドスタンドだと車体の傾きがきついので、右側に給油スタンドあるとセンタースタンドにしないと給油できません。
 きっと背の高い外人ベースで開発されたのでしょうね。

△脛に風が当たる
 高い防風性を期待して購入したのですが。。。
 寒い時には生暖かい風が当たって助かるのですが、夏場は大変そうです。
 もしかすると、純正フォグランプを装着すると減るのでしょうか?

△ハンドル左側のボタンが多く、慣れるのに時間が掛かりそう

△右側にクルーズコントロースの全スイッチがあるので操作しにくい
 アクセルを握っている状態で操作するのは難しいです。
 他車のように左側に設定してもらいたいです。(せめて車速のアップダウン(SETスイッチ等)だけでも。)

△オートキャンセル機能付きウインカー
 どのような条件で消えるのか判らないので、手動でキャンセルしています。
 消し忘れた際の保険としては有効ですね。

△コーナーではハンドルが切れ込む
 サスペンションの設定が標準だと、コーナーで切れ込む感じがあります。
 好みではありません。
 現在は、フロントのプリロードを標準より1回転強め、リアは標準設定でほぼ改善されています。

△2000rpm以下だとぎくしゃくする
 2気筒なので仕方ないのでしょうね。
 4気筒が好みだということを改めて感じました。
 これまでの中で一番の好みはCB1300SBです。
 記憶では、6速でアイドリングに近い状態でも走行可能で、6速オートマ走行ができました。

△DCTの変速タイミングが感覚と合わない
 1速から2速への変速ショックが他より大きいと感じるのもいまひとつです
 学習機能で改善されていくことを期待しています。
 X-ADVと同様に変速タイミングを変更できる仕組みだと良いのにと思います。
 
△フロントフェンダーが短い&リアサスの泥除けもない
 ホンダの他の車種でも同様ですが、短すぎます。
 多くの方がフロントフェンダーエクステンダーを装着しているようです。
 スポーツバイクでなく、ツアラーというのであれば配慮が欲しいです。

△ステムナットが穴あき
 穴あきでも構いませんが、個人的にはどうしても納得できません。
 X-ADVにはちゃんとキャップが付いているのに。。。

△ライダーシートはネジ固定式
 充電を頻繁にすることになりそうなので、脱着が面倒そうです。 

△ETCカードを出し入れしにくい
 配線に接するようにETC本体が設置されており、蓋の開閉時に配線が邪魔となります。
 愛車固有の問題かもしれません。

△足を素直に降ろすとステップの横
 足の曲がる角度とステップの位置の微妙な関係ですね。
 今のところ、立ちごけに繋がるなど、足つきで特に問題になっていませんが気になります。

△燃費が排気量の割に悪い
 まだ走行距離1000km程度の状況での話ですが、FJR1300やCB1300SBに比べて少し劣っています。ユーロ5の影響でしょうか?
 慣らし運転の段階(信号の少ない道を1000km走行)で21km/L程度です。

△ハッピーメーター
 スマホのGPS機能をしようしてメーターと比較してみました。
 8~9%程度速く表示されるようです。

△デイタイムランニングライト
 センサーが鈍感で、明るいところでもライト(LOW)が点灯します。
 トンネルに入っても直ぐには点灯しません。
 車のオートライトとは違うようです。

△右グリップヒーターの配線
 人差し指に触れて邪魔になります。
 もう少し位置がずれていれば良いのに。。。

△メーター表示の電圧変動
 アイドリングでは14,0~14.6V位、走行時は14.1~14.9Vの範囲で変動します。
 今までの電圧表示のあるバイクでは安定していたのですが。。。
 メーカー説明では、変動はどこで測定するかによるそうで、15.5Vを超えなければ問題ないそうです。


<その他>
◇ハンドル幅
 アドベンチャーではないので、幅広くしなくても良かったのではと思ってしまいます。
 でも、現状でも特に違和感はありません。

◇チェーンメンテ
 2台続けてチェーン無しのバイクに乗っていたので、余計に面倒に感じます。
 スクーターを除き、チェーンメンテの不要な国産バイクはゴールドウィングとTmaxだけになったのかな?
 他社を含めて国内メーカーに頑張って欲しいです。(シャフトドライブ復活を願っています)

◇スクリーン
 NT1100デビュー当時には、上げ下げしにくいとの評価が多かったようですが、実際に行ってみるとそれ程ではありませんでした。
 シートに座った状態でも、スクリーンを左右に動かしながら上げ下げすれば比較的簡単に動かせます。

◇納車時の整備不良
 チェーンの遊びが4cmで、張りすぎの状態でした。
 フロントサスペンションの設定が標準マイナス3回転でクラッチ仕様の設定となっていました。
 完成品検査は大丈夫なのか、不安がよぎります。

◇リアショックの調節
 取説には「アジャスターノブを左に軽く止まるまで回したあと、右回りに戻し、最初にクリックする位置が0段(最弱位置)です。」と記載されています。
 購入したバイクでは「止まる位置とクリックが同じ」です。
 問い合わせたところ、上記が0段とのことでした。

 

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