雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

末端への目線

2007-01-20 06:29:33 | 発想$感想
北海道の夕張市の話が有名になって地方自治体の借金話がTVでも採り上げられることが多くなった。
何か話題になることがあれば、どこもここも同じ話題を一斉に追いかける。

差別化という発想が殆ど無い。何故もこう同じことばかりを追随するのだろうか。

昨年中ごろから、個人的に関心を持ち出した地方行政をみても、余り特徴のある市は少ないのである。
大体の市が言っている政策は健全財政、市民参画、安全、健康、住みやすさ、教育など。
市政展開のスタイルは、タウンミーテング、ワークショップ、市長メール、など。

どこにでも通用する独自性のなさが特徴である。

市政などあまり突飛なことも出来ないのは理解できるので、百歩譲ってそれは仕方がないとしても、「目線を末端に直接向ける」姿勢ぐらいは示して欲しいと思う。

市民参画と言いながらも、目線はタテ型組織を通じて「上から下に」順次辿って市民の、またこれもタテ型組織のトップクラスにやっと到着するスタイルである。「お客様第一」と言いながら、「お客様をないがしろにする」結果になってしまう民間企業も沢山あるのだが、「顧客とは誰のことか」と言いたくなる。二つとも日本のタテ型組織ピラミッド型の弊害だと思うが、従来の昔ながらのやり方を踏襲する限り直らない。
SNSなどという最も新しい時代の流れを理解しようともしない。
そんな経営者やトップが言葉だけは「時代を先取りして」などと言われるのが面白い。

昨日、私のブログに武雄市の樋渡啓祐市長から直接コメントが届いた。2度目である。
別にこちらから連絡した訳でもない、情報収集力は流石である。
樋渡さんの市政の展開は何度も紹介しているが「本当の末端に目線をあてた」数少ない例だと思う。

末端の人たちはものは言わぬが、ものごとを見る目は鋭く正しい。
口先だけの市民参画など直ぐ見抜いて、何の反応も示さないのである。

何がホンモノかは、市民に限らず,下の人たち「末端」は鋭く見抜くものである。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする