雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

トヨタが赤字だという話から

2008-12-25 03:21:48 | 発想$感想
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昨日は、あのトヨタが一転赤字だというニュースが各紙の一面を飾った。

クルマが社会も経済も引っ張ってきた時代は終わるのだろうか?

私がまだ学生の頃は、石炭産業もまだまだ盛んであった。
その後、糸偏ブームもあった。
先日、久しぶりに加古川の町を歩いたが、昔女工さんであふれたという商店街は、今は閑古鳥が鳴いて、年末商戦で人集めに躍起であった。
ニッケの工場跡は整理されて跡形もなくほかの新しい商業施設が生まれていた。

世の中は、どんどん変わる。
あの、アメリカのビッグスリーが危ないというのである。
日本の自動車工業も影響を受けないはずはない。


なぜ、こんなことになるのだろうか。
三木のような田舎にいると、まだまだ、クルマは便利である。
クルマなしの生活など考えられないが、都会ではもうホントに要らないかもしれない。

たまに、神戸などに出ると、クルマが邪魔になる。
第一道を通るのにお金が要る。駐車するのにまたお金である。
それでいて、渋滞で思うように走れない。
欧米のように、自分で大丈夫と思う範囲なら、ビールも大丈夫だというお国ではない。ちょっとでもアルコールが入ると、何十万の罰金である。
自分の家に駐車場がないとまたその上にお金が要る。

そして、今時クルマを持っていなくても『恥ずかしくない』のである。
ひょっとしたら、これが一番大きいのかも知れない。
クルマは結構金が掛かる。車を手放してタクシーをふんだんに使っても、多分そのほうが安いだろう。

大型ではなくて、トヨタIQが売れるというのも、その機能からだけで言えば、大型車は要らないのだろう。
若い人たちも、就職の条件に必要なので免許はとるがクルマは買わないとか。
そんな風に世の中が変わってきたのである。


そんな世の中の変化を、こんななところから予想できたのではと言う分析は面白かった。

アメリカのネットの検索数の変化である。
青色がトヨタ、赤色がホンダ、後は日産とフォードである。
ざっと、こんな風に分析している。
間違いなく右肩下がりのトレンドであることは間違いない。


『自動車産業が窮地に追い込まれていますが、売上げ高を伸ばそうとする強気の経営が、急激な需要減と想定外に進んだ円高で裏目にでたことになりました。円高のほうは企業努力で克服できる問題としても、需要減はそうはいきません。
さて自動車の需要ですが、気になる記事がありました。自動車に関係するインターネットでの検索状況の推移に関してです。』

それを読みきれていなかったマーケッテングの問題だと言いたいのだろう。

『まず、検索ワードが、トヨタ、ホンダ、日産、フォードの4ブランドの検索数がいずれも減少してきています。
逆に、ハーレイダヴィッドソンが前年の55位から38位に、smartcarが241位から78位にランクアップしているそうです。』
四輪から二輪へ、小型車へのシフトが見られるというのである。

『金融破綻からくる不況を待つまでもなく、自動車に関する検索数で落ちてきたということは、米国での人びとの車への関心が、次第に薄れ、また関心事にも変化が生じてきていたということなのかもしれません。

日本では、若い人たちの車への関心が落ちてきたといわれていますが、米国でも車そのものへの関心が落ちてきたとすると、自動車そのもののあり方も大きな転換期を迎えてきているということでしょうか。 』


とこのように分析している。
トレンド、移動値での経営分析を怠った結果ではないかと言うのである。
台数や売上高は、多分こんな傾向になっていないのだと思う。

そうではなしに、人々のクルマ離れの心理を『ネットの検索数』から捉えてみようという切り口は、非常に斬新で興味ぶかい。

こんなデーターがあることも、アメリカがマーケッテングの先進国だという現れであろう。
ただそれに、人間がついていけていないのである。








コメント
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