雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

信ずる者たちでヨコに繋ごう

2009-05-22 04:25:35 | カワサキ単車の昔話
「信ずる者たちでヨコに繋ごう」

「信ずる者」ヨコに繋げば『儲かる』と言う字になる。
結局、こんな冗談みたいな話で、みんなで、進むことになったのである。


もう40年も前の話だが、大阪や名古屋で新しく『カワサキ特約店制度』をやろうと検討していたころである。

『大、中型車を売るにふさわしい販売網と現実はかけ離れている。
自転車屋さんが数多く集まっている50ccを売る販売網から、技術もいろんな二輪の知識も備えた、大、中型のスポーツバイクを売る販売網の再構築を図るべきだ。』

もっともな話だが、当時はモペット販売がが中心で、現実の大阪の例で言えば、600店にも近い自転車屋さんとの取引で、成り立っていたのである。部品ばかりの取引が多く新車の特にスポーツ車など、何年に1台と言うような閏年に近い販売店がほとんどだったのである。
だが、どのようにしてそんな体制に持って行くのか?
半年以上も喧々諤々の議論が続いた。

目標は600店との取引を全部白紙にして、趣旨に賛同した25店でスタートしそれ以外の店とは取引しないと言うまことにドラスチックな構造改革だったのである。
代わりに、担保や保証金、販売目標など厳しい条件であったが、1店1店と対等の立場で店の希望も取り入れた手書きの契約書を1店ごとに取り交わしてのスタートであった。


その議論の最中、名古屋の当時の責任者鍋島英雄君、ナベちゃんが、『理想は解るけれども、なかなか割り切れない。私が納得できるように説得してくれたらGOします。』
と言うのである。
彼は、弁護士の司法試験も目指した秀才で、理論家なのである。
なかなか、彼を納得させるのは難しかったのである。

半年も続いた議論の末、彼が最後に納得したのが理屈でもなんでもなくて、
『信ずる者は、儲かる』などという、いい加減な冗談みたいな言葉だったのである。


その後、難しい説得をするときに、何回か使うことにした。
然し、ほんとに『そう』なのである。
つまらぬ理屈よりは、信ずる者が集まってヨコに繋げば、ほんとに何事も上手くいくのである。


今回のNPOもどうも、それに近いのである。
今の世の中に存在しないような、NPO法人だから説明、説得が難しいのである。
『アラケン』さんのように『よくわからんが,アンタが言うからまあやってみよう』と先方から言ってくれる人もいるが、大概の人には説明、説得が必要である。

一昨日、さるとるさんやかわい子ちゃんとの話のときに久しぶりにこの言葉が飛び出した。
さるとるさんには、いたく気に入って頂いて、彼のブログにも書いて頂いている


『儲かる』と言うのが、少し次元が低いのだが、その意味するところは、『Good Time いいときが過ごせる』とでも置き換えてみて欲しい。
言っていることは、意外に本質を突いている。

私が、目指している 『共感ネットワーキング』 は、信ずる者、趣旨に共感する人たちの集まりの輪でありたい。

共感しない人たちまでみんな入れてしまう縦型の組織が機能しないのは、共感しない人たちが重石になっているのだと思う。
その人たちを引っ張ったり、文句を言う人への説得で、エネルギーを使い果たし、力尽きてしまっているように思う。
とても真に目指す目標などには到達しない。『実現しない』のである。

『信ずる者』ばかりが集う宗教が上手く回るのは『共感ネットワーク』だからかも知れない。

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