雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

卒業した学校がなくなってしまった

2009-11-19 05:51:59 | NPO The Good Times
『卒業した学校がなくなってしまった』

あまり普通では経験しないことである。
私は、実はそんな数少ない経験を持つ一人である。
戦前、今の韓国のソウルにいて、小学校、中学校はソウルにあった。
終戦の8月15日を以って、突如学校は閉鎖されてしまったのである。

日本に戻ってきて、桜ヶ丘小学校の同窓会なども開催されたりしているが、
決してメンバーは増えることのない減る一方の寂しい同窓会なのである。



少なくとも、学校、教育というものはある理念に基づいて設立され、
そこではモノを作るのではなくて、『人』を育ててきたはずである。
単なる、工場閉鎖などとは、全く次元が異なる問題なのである。
それゆえに、設立には厳しい審査があり、工場やショールームのように簡単に建てたり作ったりは出来ないのである。

残念ながら、
『カワサキライデングスクール』が突如として、閉校になってしまった。
そうなるという話だけは、私の耳にも入っていた。
なぜ止めるのか? その理由を定かに聞いてはいない。

今朝、KMJのホームページを見たら、どこにも何も掲載されていない。
『カワサキライデングスクール』で検索すると。

こんな閉校のお知らせが現われた。

なぜ、止めなければならないのか、1行の説明すらない。
川崎重工業というちゃんとした会社の系列企業としては、その対応や心遣いがとても十分とは言えないと思う。

止めたらダメだと言っているのではない。
止めるなら、ちゃんと止めることに対して、卒業生を始めお世話になった方への礼儀というものがあるだろう。
どこかに書かれたそんな文章を、私が見逃しているのかも知れない。

つい先日までは、こんなサイトを掲載していたのである。

そこには『交通安全はカワサキの願いです』とあり
卒業生のこんなコメントが紹介されているのである。





それにしても
カワサキの二輪車事業に対する安全運転とはいかなる位置づけなのか?
企業の社会的責任をどのように思っているのか?
単にモノさえ売れて儲かれば、それでいいのか?
など、一般の疑問点に応える姿勢が必要であろう。

それでもなお、撤退を余儀なくするほどの理由があるのだとは思うが、
やはり『残念なこと』ではある。



なぜ、こんなことを書いているのか、

実は私のmixiに カワサキライデングスクールの卒業生の方から、
1週間ほど前から、こんなブログのコメントが何回かに分けて届いているのである。

『はじめまして。雑感日記のリンクからこちらにたどりつきました、
カワサキ超初心者です。(バイクも購入したことがない免許取り立て30代です。)
足跡帳がないみたいだから、かわりに書かせて頂きます。
僕もカワサキライディングスクールで9月にとったばかりなのです。
僕の、先祖代々のお墓は明石の林のへんでして、それで、子供のころから川崎重工の明石工場は圧倒的な存在感があったのです。
いまのところ、ライディングスクールやショールーム閉鎖の件は、いったいどう受け取ればいいのかわかりませんが、きっと良い方向に向かうと信じてます。

ショールームとスクールの件、しつこいようですが、残念です。
もうすぐDトラッカー125ccやklx125ccが発売されれば、小型二輪免許をスクールで取りたい人もいるでしょうし。この2台、本当に若い女性にも受けそうで
せめて、、、、あと半年、待って』

こんなブログのコメントが何回か続いたと、更にメールが届いて、マイミクになって頂いたりしたのである。


卒業した学校がなくなってしまうことは、
そこで学んだ自分の全てを失ってしまうように思えるものです。
是非、そんな人たちへの気持ちだけでも大事にしてあげて欲しいと思います。

この学校の初代の設置者を務めたものとして、
こんな想いの卒業生や関係者の方に、心からのお礼と
今後のカワサキに変わらぬご支援を願いたいと思うのである。
非常に複雑な想いというのが実感です。


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コメント (4)
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