お習字の練習で徒然草を書いています。
今月の課題の中に兼好法師に親しみを持てるような一文がありました。
殊に若く容貌好き人の言麗しきは忘れがたく
とりわけ若くて容貌の良い人の言葉の端麗なのは忘れがたい
前の文章は
色々な過失をなくそうと思えば何事にも誠実に人の区別なく
恭しくして言葉を少なくするのが第一である。
老若男女みなそういう人こそが良いのであるが・・・・に続いて上の文章。
1000年前もやっぱり見目麗しい人って特別だったんだ。
源氏物語もそうだけど、あれは物語で作られたスターだけれど
兼好法師の話は日常で会うにイケメン(美女かな)さんで
そうか、隠遁生活しても見るなら若くて美しい人がいいんだな。
なんて、少し力が抜けました。
******
兼好法師は、後二条天皇の皇子の家庭教師的な仕事をしており
その皇子の教科書として徒然草を書き始めた。
しかし、皇子が若くして逝去してしまい失業した後
30代後半で世捨て人になった。
教科書は必要なくなり、随筆として書き続けたが
日の目を見たのは200年後だった。
******
1000年後にせっせと書き写して、印象に残ったのは
「イケメン」というのも兼好法師に申し訳ないが
考えようによっては、前文だけでもよいところを
わざわざ「イケメン」部分を追加してあるとも言える。
ということは、兼好法師の意図をしっかり受け止めたのではなかろうか。
ま、そういうことにしよう。
古典はおもしろい。
なんか、ちょっと違う気がする