北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

故 角田満治さんを悼む

2013-11-05 | 脱原発
 かつての珠洲原発反対運動に全力を注いでいた頃、ともにたたかってきた角田満治(みつはる)さんが亡くなった。
 突然の訃報に驚きつつ、今晩はお通夜に参列してきた。

 実は3年前、市議選出馬を控えて珠洲での活動を再開したころ、名前は伏せつつ角田さんのことをこのブログで取り上げたことがある(こちら)。

 板金職人である角田さんは決して多弁ではないが、なぜ原発に反対するのか、自分なりに根っこの先まで掘り下げた意見をもち、誰が何と言おうが信念を曲げない職人気質の反対派だった。
  
 私の県議時代の事務所がたまたま角田さんの家の近くにあったこともあり、私の車が停まっているときにはときどき立ち寄ってくれて、珠洲原発を巡る情勢についても意見を交わした。
 「OOはどういうことやけ?」とボソッという一言がいつも問題の本質を突いていた。

 珠洲原発の計画がなくなったからといって決して原発問題から卒業ではない。
 「原発を過疎地に押し付ける不条理に怒り、地域の将来を憂い、地球レベルでの環境問題を憂い、子どもたちの将来に負の遺産を残してはならないとの思いで全国の仲間と連帯して懸命にたたかった経験」が珠洲原発の計画が終わって7年を経た当時もしっかり共有できていることに大きく勇気づけられたことを昨日のように思い出す。

 最近は3カ月に一度、議会報告を届けるときくらいしか話す機会がなかったが、志賀原発を危惧し、3.11後の福島に胸を痛め、政府の対応に怒っていた。
 今回は議会報告を届けるのが遅くなってしまったなぁと気になっていたところだった。
 突然逝ってしまわれたことが残念でならない。

 享年80歳。ご冥福を祈りたい。

 


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