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今日は北陸電力の株主総会。
私は株主ではないが、「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」として、会場である北電本店前のアピール行動に参加。
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北電本店(富山市牛島町)。
富山駅北口を出てすぐの場所にある。
いきなり余談だが、昨日、この近くにカモシカが現れニュースとなった。
被害者はおらず、なにより今日でなくて良かった
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本店正面入り口にある5つの看板。
コロナ対策を名目に入り口をビル裏側の一か所だけにしてある。
入場する一般株主が私たちのアピール行動の前を通らないようにするため?
そもそも総会招集の通知では、昨年に続き「極力、書面またはインターネットにより事前の議決権行使をいただき、株主さまの健康状態にかかわらず、株主総会当日のご来場をお控えいただきますようお願い申し上げます。」と太字で記載してある。
さらに参加株主を減らすのに効果があったのが数年前からの「お土産なし」の対応だ。
左端の看板に今年もご丁寧に明記してある。
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「北陸電力と共に脱原発を進める株主の会」の中垣たか子代表のあいさつ。
「原子力発電事業から全面撤退し、再生可能エネルギーを中心とする電力および熱供給事業を営む」とする定款変更など5本の株主提案議案を90名(合計8万4400株)の株主ともに共同で提出している。
参照:「北陸電力第97回定時株主総会招集ご通知」
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株主の会事務局長の和田廣治さん。
行動日程を説明。「福井から原発を止める裁判の会」など各地から寄せられたメッセージも紹介。
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原告団の盛本芳久県議。
株主の皆さんが会場内に入ってからは、私と交代しながら約1時間半、会場の外で株主提案への賛同を求めるアピール行動をおこなう。
今年の総会開催時間は1時間29分。
総会後の報告集会では、議長である久和会長が1時間30分以内に収めようと強引な議事運営を行ったことが報告された。
そんな中、株主の会は株主提案議案の提出だけでなく、会社提案の議案に対しては修正動議も出し、数多くの質問も行なう。
残念ながら株主提案や修正動議は否決され、さらに腹立たしいのは質問に対してまともに回答しない経営陣の姿勢だ。
菅官房長官の記者会見じゃあるまいし「回答を差し控える」の連発だったとのこと。
回答する義務のある人が「回答を差し控える」などと堂々と言っていては総会の議事は成り立たない。
これでは総会が形骸化する一方だ。
こんな総会でも、北電は「志賀再稼働は株主の賛同を得ている」と言い続けるのか。
一方、数少ない回答では問題発言が続出したようだ。
特に許しがたいのは志賀原発の60年運転への言及だ。
志賀2号機は新規制基準適合性審査の「登山口の入り口段階」(更田規制委委員長)。
1号機は申請にも至っていない。
要するに再稼働の目途すら立っていない中で、原則40年運転のルールを超えて60年までの運転を目指す?想定している?というのだ。
北電の非常識さは今に始まったことではないが、石川県や志賀町もビックリではないか。
あくまで例外である「60年運転」を既成事実化するような発言は許されるものではなく、今後、あらゆる機会を捉えて発言の責任を追及、発言の撤回を求めていかなければならない。
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