北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

大ウソの演説で東京五輪招致 ウソに「現実」を合わせる動きを警戒せよ

2013-09-08 | 脱原発
 東京オリンピック招致が決まったそうだ。
 スポーツ関係者の喜びはわかるし、子どもたちの夢もふくらむ。経済効果を期待し株価も上がることだろう。
 
 水を差したくはないが、これで福島原発の対策はさらに危機的な状況をむかえる。

 演説全文はわからないが、報道によると福島の汚染水問題に触れ「状況はコントロールされている。私たちは決して東京にダメージを与えない」と述べ、さらにIOC委員からの質問に対して「汚染水は港湾内で完全にブロックされている。抜本解決のプログラムを私が決定し、着手している」と述べたという。

 コントロールできてないことは誰の目にも明らかで、抜本解決のプログラムができたと自信をもって言える専門家など一人もいないだろう。

 ウソで固めた演説で招致が決まった。
 
 今後、もっとも警戒しなければならないのは、ウソ発言に「現実」を合わせる動きが強まるだろうということだ。
 首相発言は重い。
 最終プレゼンは間違いでしたなどと認めては政権の命運にも関わる。
 あたかも汚染水はコントロールされているように政府発表は続く。
 汚染水はブロックされているようにデータはねつ造される。
 そして健康被害も食品汚染もないことにされる。

 オリンピック招致を喜んでいる暇はない。

 
 
 


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