北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

原水禁・原発原子力施設立地県会議に出席

2014-02-04 | 脱原発
 東京・連合会館で開かれた原水禁の立地県会議に久々に出席。
 石川県平和センター・石川原水禁から参加できないとのことでピンチヒッターのような立場での参加だが、石川県平和センターの事務局長をしていた4年前までは必ず参加していた会議なので懐かしい会議でもある。

 北は北海道・泊原発から南は九州・川内原発まで、全国の立地県、原発現地で頑張っている仲間との久しぶりの再会で、大いに刺激を受ける。
 各地の再稼働阻止のたたかいの課題や今後の方針などについて報告しあい、その後、意見交換。
 
 話題は当然ながら東京都知事選に向かう。
 選挙結果如何にかかわらず今後も細川・小泉氏と関係を維持すべきという声。
 いや、福島の反省の弁はなく、今後の国の責任を追及する取り組みに足かせとなるのでは、などなど日頃はかなり近い価値観を共有する中で運動しているメンバーの中でも都知事選の見方は様々。

 私は一本化は無理なのだから、細川、宇都宮両陣営とも、目いっぱい脱原発を語り、争点化し、トップ争いを演じてほしいと思うが、東京に来て感じるのは、広い東京といえどもやはり人間関係は狭くて複雑だということ。
 これまで一緒に運動してきた仲間の間でも、あるいは同じく再稼働反対の話をしていた職場の仲間同士でも細川・宇都宮の支持が割れ、それどころか宇都宮支持の人がいるから一本化の話はしない、細川支持の人がいるから選挙の話しはしないなど、重たい空気が広がっているようだ。なかなか厳しい。

 


 立地県会議の後は、東京の市民グループの人を交えた立地県報告集会。
 原発現地と電力消費地東京をつなぐ取り組みは以前から地道に重ねられているが、大都市東京の中ではこういう集会に参加する人はごく少数派。
 原発が単一争点ではないにしても、もう少し原発が投票の判断基準になるかと期待したが現実は大きくかい離している。

 福島の悲劇、いまだに続く苦闘は、東京の人にすれば、できれば目を背けたい現実。
 3.11直後は放射能が流れ込み、都民の生活も大混乱し、計画停電の動きも日常生活の混乱に拍車をかけたが、いまや電力消費地・東京は3.11を忘れることを可能にするほど恵まれた環境にある。
 忘れようにもわすれられず、事故の恐怖と隣り合わせの現地との溝を埋めるのはたやすくない。
 


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