北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

宇都宮さんと握手 細川さんとハイタッチ

2014-02-05 | 脱原発

この時期に東京にいったからには都知事選を見に行かなければと、宇都宮陣営、細川陣営のスケジュールをチェック。
たまたま今日は荻窪駅北口で10時20分から宇都宮けんじ候補本人の街宣、同じ場所で12時30分から細川候補、小泉元総理揃っての街宣が入っている。
よし、両方聞けるぞ!ということで荻窪に向かう。
快晴だが中野あたりから家の屋根にはうっすら雪が積もっている。かなりの冷え込みだ。



ほぼ予定通り宇都宮候補の街宣車が到着。
この時点では聴衆はまだ50人を超えるくらいか。やや寂しい。



演説はよく言えば真面目、誠実。
弱者の味方として活動してきた人柄がにじみ出る。
ただ、選挙演説としての迫力はやや物足りない。



原発だけでなく子育て支援やブラック企業対策、住宅政策、防災、オリンピック・パラリンピックと都政全般の課題を次々列挙し、都政を都民に取り戻そうと訴える。
さらに荻窪は原水禁運動の発祥の地・杉並区ということで平和の問題にも触れ、安倍政権の暴走にSTOPをかける大事なたたかいでもあると、選挙の意義を訴える。

演説の内容自体はすべて「その通り!」と合いの手を入れたくなるような正論ばかりだが、政策を知識として説明している感じで、有権者の心に響く演説かといえば、少し弱いような・・・う~ん

この後やってくる細川陣営と比べ、こちらはアマチュアの選挙。よくいえば手作り感が伝わってくる。



宇都宮候補の街宣車が到着し、街宣準備をしている間に、「ぜひみなさん、宇都宮候補と写真を撮ってフェイスブックなどで広げてください」とのウグイス嬢の声。
私もこの際だからと握手し写真をお願いする。



さて、次は細川陣営。20分前にはすでに300人以上の聴衆。
元総理ということもあり、SPはいるは、交通整理のおまわりさんはいるわと、ものものしい。
演説が始まる頃にはあっという間に1000人以上の人だかり。
宇都宮陣営と比べ、バックにいるスタッフが戦略を緻密に練り上げているのが伝わってくるし、役者も揃っている。




やはり話題の両者の揃い踏みということでインパクトは大きい。




まずは細川候補がマイクを握る。ゆっくりと丁寧な語り口ながら脱原発への決意を語る表情は真剣そのもの。
なぜもう一度選挙に立ったのか、その決意が伝わる。
節目節目で大きな声援が飛ぶ。

 
続いて小泉氏。
小泉節がさく裂である。
これまで原発を推進してきた反省から始まり、なぜ即原発ゼロか?自然エネルギー開発の展望は?といってテーマを実にわかりやすく、ツボを押さえた話術で展開していく。
最後はboys be anbitious を引用し、老人だって大志をいだいてもいいじゃないですか。子どもたちに今よりいい社会を残したいんですよ。皆さん、一緒に新しい歴史をつくっていこうじゃないですか!」と呼びかける。
中高年の女性を中心に「そうだぁ!」「がんばって!」といった声援、ときには笑い声、そして大きな拍手が続く。
震えそうな寒さの中、約25分間の熱弁。
聴衆をぐいぐい引きつけていく演説の力はさすがである。



演説が終わって、細川候補は出発前に聴衆とハイタッチ。私もその中に入れさせてもらう。

どのような結果になろうと、今回の都知事選は今後の脱原発運動に様々な影響を与えていくのは間違いない。
ニュースや動画だけでは十分わからない都知事選の空気を少しは感じることができ、自分なりに有意義な「都知事選視察」であった。

投票日まであと4日。
両候補がそれぞれ持ち味を発揮して支援の輪をさらに広げてほしい。


コメントを投稿