北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

「近い将来」から「近いうち」?

2012-08-08 | ニュースコメント
 ロンドンオリンピックの話題が溢れる中、久しぶりに政治ニュースが割り込んだ一日だった。

 民主、自民それぞれ一歩も譲らず決裂か、という展開には至らず政界では毎度の玉虫色の決着。
 消費増税を柱とする税と社会保障の一体改革関連法案を成立させた暁には国民に信を問うが、その時期が、
 時期は明示しないという野田首相・・・「近い将来」にしたかったが「近いうち」でもOK!
 時期を明示せよという谷垣自民総裁・・・「近い将来」はダメ!だけど「近いうち」ならOK!
 
 「近い将来」より「近いうち」の方がニュアンスとしてより近いかもしれないが、そんなことより、今日の交渉のポイントは、①人気のない両者それぞれ9月の総裁選を勝ち抜けるか、②平成25年度の予算編成を民・自どちらがおこなうか、の2点ではないか。
 
 ①はそれぞれ「近いうち」で首の皮がつながった。ここは野田・谷垣の利害は反しないので調整可能。

 問題は②。今秋の解散=政権交代ならば来年度予算編成は自民党中心で。年明け以降ならば予算編成はもう一回民主党中心で。
 ここはまさに熾烈な権力闘争であり、玉虫色決着で対立を先送りしたが、秋の臨時国会が波乱の第2幕となるだろう。

 しかし、いま一番の問題は政局ではなく政策。消費税アップの談合政治が繰り広げられていることを忘れてはならない。
 オリンピックの日本勢の活躍は結構なことだが、その陰で消費税問題は既定路線として済まされようとしていることは大問題だ。
 原発問題はその中でかろうじてニュースに割り込んでいるが、オリンピックで報道されなくなったニュースは多い。

 たとえば連日の猛暑続きだが、停電の危機はどうなった?
 関電のでんき予報はこちら
 大飯再稼働(3.4号機で235万Kw)がなくても余裕があることはこちらからも明らか。しかもこの数値は停止させている火力を除いている。
 
 


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