北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

今年は「怒」

2010-12-17 | ニュースコメント

 うちのサザンカが満開である。赤系2本、白系2本あるうち、白はすでにピークを過ぎたが、赤は一本が満開、もう1本はこれから満開を迎える。

 久々の晴天に映えるサザンカについて今日は書こうと思っていたところに、菅首相の沖縄訪問のを伝えるNHKのニュース。その冒頭に菅首相の県庁到着を待ち受けて抗議のシュプレヒコールをあげる沖縄平和運動センターの山城博司事務局長の怒りの顔がドアップで映る。

 不思議なことに華やかに見えたサザンカが、怒りで赤く燃えあがる沖縄に見えてくる。
 
 私は山城さんの大ファンである。ひとたびマイクを握ると、平和を願う沖縄の心を熱く語り、戦争や基地に対する怒りを腹の底から訴え、多くの人たちの思いを大きく結集してきた。まさに沖縄の反戦平和運動の先頭に立つ闘士である。

 ところがひとたびマイクを置くと、これぞウチナンチューというあったかい人柄がにじみ出る。特にお酒が入っての会話は楽しく、ついつい翌日の予定を忘れて深夜まで飲み交わしてしまう。今年2月には雪の金沢に来てもらい講演、そして懇親会、二人で二次会で気がつくと3時である。

 その山城さんが今日も満身の怒りを込めて日米合意撤回のシュプレヒコールを県庁前で響かせていた。
 菅首相は仲井間知事との会談で、辺野古に移せば危険性を軽減できると発言した。普天間基地は世界一危険な基地だといわれる。その危険性を辺野古に移せば辺野古の人たちが世界一の危険にさらされるだけではないか。なにがベターだ。人口が少ないからリスクが少なくなるというのは原発を過疎地に押し付ける論理と同じである。絶対に許される発言ではない。

 ヘリコプター主体の普天間基地の危険性は、滑走路の向きとは関係なく基地の全方向から離着陸が繰り返され、基地周辺の全住民の頭上をヘリが飛び交っていることに端的に示されている。辺野古移設案では滑走路の向きが議論され、V字滑走路案なるものも出ているが、その方向だけで離着陸を行えるのであれば、明日からでも普天間で実行すべきである。出来もしない無意味な協議を日米両政府は重ねている。まったく理解不能である。

 今年を一文字で表せばやはり「怒」である。
 
 沖縄がんばれ!と外野席で叫んでいても問題は解決しない。問われているのは本土の私たちである。
 山城さんを招いての平和集会を能登で、できれば珠洲でぜひとも実現したいものだ。


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