参議院選挙までは安全運転という話もあったが、ここ数日のニュースをみているだけでも確実に暴走運転へと転換した感じがする。
野党がふがいないからか、日銀人事が思い通りにいったからかは知らないが、TPP交渉参加表明に続き、辺野古埋め立て申請を強行した。憲法審査会も開かれ、共通番号制度導入への議案審議も始まった。さらに高浜原発へのMOX燃料搬入も発表された。まるで暴走族のような暴走運転である。
辺野古埋め立ては普天間移設と報道するマスコミも問題だ。
住宅街に囲まれ、狭く、おまけに敷地内が波打ち老朽化が激しい普天間基地を辺野古に引っ越しさせるのではなく、辺野古に巨大な、機能も強化された新基地を建設するという問題だとはっきり指摘しておかなければならない。沖縄の基地機能強化であり、基地の固定化である。嘉手納基地以南の米軍基地の返還は当然進めるべきだが、辺野古と引き換えにするような話ではない。
MOX燃料の搬入は、福島を収束させることもできない中で一体なにを考えているんや!と怒鳴りたくなるし、使うあてのないプルトニウムを持ち込むとは、やっぱり核武装狙いか!と世界各国も疑念を抱くだろう。
この間、プルサーマル反対、MOX燃料輸送反対運動の中心を担ってきたグリーンアクションが下記抗議声明を発表したので紹介する。
関西電力は、高浜3号用MOX燃料の輸送を中止せよ
関西電力は本日(3月21日)、福島原発事故によって延期されていた高浜3号機用MOX燃料をフランスから輸送すると発表した。輸送開始は4月上旬頃の見込みである。私たちは以下の理由からこれに強く抗議する。
1.福島原発事故は、事故の原因も未だ明らかになっていない。さらに最近の使用済み燃料プールの冷却不能に端的に示されたように、危機的な状況は続いている。
2.高浜3号機の再稼働の目途は全くたっていない。このような中でMOX輸送を開始することは、高浜3号機のプルサーマル実施のための地ならしを意図するものに他ならない。
原発の再稼働に関する新基準は策定中であり、再稼働の申請は、7月の新法施行後になる。防潮堤の完成が再稼働申請の前提であると、3月19日の原子力規制委員会が確認された。高浜3号機の防潮堤完成予定は2015年3月であり、それまでは再稼働の申請さえできない。再稼働できるとは決まっていない。まさに、使い道のないMOX燃料の輸送である。
3.福島原発事故後の民意は脱原発である。プルトニウム利用などもっての他だ。国の政策としてもプルサーマルを含むプルトニウム利用政策について何も議論されていない。使用済みMOX燃料の処分の方法にいたっては何も決まっていない。核のゴミ問題を一層泥沼に引きづり込むものである。
4.日本のプルトニウム輸送に対して、これまで70カ国以上にものぼる国から抗議声明や輸送船の近海通過拒否等の強い抗議が示されてきた。日本政府と電力会社は、これらに対して、一度も誠実な対応を示したことはない。輸送ルート諸国から事前了解を得ることもせず、核輸送の安全性を確認するための環境アセスメント等も行っていない。危険で傲慢なプルトニウム輸送をまた繰り返そうとしている。
5.報道によれば、今回のMOX輸送について関電は、フランス・アレバ社からの強い要請があったと述べている。アレバ社の業績は悪化しており、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の格付けではジャンクボンド一歩手前に当たるBBB-にまで低下している。今回の輸送は、アレバ社のいいなりになって、アレバ社救済を最優先にしたものである。
このような状況でのMOX輸送の発表は、福島原発事故の被災者の気持ちを踏みにじるものであり、福井と関西の人々の安全を脅かすものだ。
MOX輸送計画を撤回するよう強く求める。
野党がふがいないからか、日銀人事が思い通りにいったからかは知らないが、TPP交渉参加表明に続き、辺野古埋め立て申請を強行した。憲法審査会も開かれ、共通番号制度導入への議案審議も始まった。さらに高浜原発へのMOX燃料搬入も発表された。まるで暴走族のような暴走運転である。
辺野古埋め立ては普天間移設と報道するマスコミも問題だ。
住宅街に囲まれ、狭く、おまけに敷地内が波打ち老朽化が激しい普天間基地を辺野古に引っ越しさせるのではなく、辺野古に巨大な、機能も強化された新基地を建設するという問題だとはっきり指摘しておかなければならない。沖縄の基地機能強化であり、基地の固定化である。嘉手納基地以南の米軍基地の返還は当然進めるべきだが、辺野古と引き換えにするような話ではない。
MOX燃料の搬入は、福島を収束させることもできない中で一体なにを考えているんや!と怒鳴りたくなるし、使うあてのないプルトニウムを持ち込むとは、やっぱり核武装狙いか!と世界各国も疑念を抱くだろう。
この間、プルサーマル反対、MOX燃料輸送反対運動の中心を担ってきたグリーンアクションが下記抗議声明を発表したので紹介する。
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抗議声明
関西電力は、高浜3号用MOX燃料の輸送を中止せよ
関西電力は本日(3月21日)、福島原発事故によって延期されていた高浜3号機用MOX燃料をフランスから輸送すると発表した。輸送開始は4月上旬頃の見込みである。私たちは以下の理由からこれに強く抗議する。
1.福島原発事故は、事故の原因も未だ明らかになっていない。さらに最近の使用済み燃料プールの冷却不能に端的に示されたように、危機的な状況は続いている。
2.高浜3号機の再稼働の目途は全くたっていない。このような中でMOX輸送を開始することは、高浜3号機のプルサーマル実施のための地ならしを意図するものに他ならない。
原発の再稼働に関する新基準は策定中であり、再稼働の申請は、7月の新法施行後になる。防潮堤の完成が再稼働申請の前提であると、3月19日の原子力規制委員会が確認された。高浜3号機の防潮堤完成予定は2015年3月であり、それまでは再稼働の申請さえできない。再稼働できるとは決まっていない。まさに、使い道のないMOX燃料の輸送である。
3.福島原発事故後の民意は脱原発である。プルトニウム利用などもっての他だ。国の政策としてもプルサーマルを含むプルトニウム利用政策について何も議論されていない。使用済みMOX燃料の処分の方法にいたっては何も決まっていない。核のゴミ問題を一層泥沼に引きづり込むものである。
4.日本のプルトニウム輸送に対して、これまで70カ国以上にものぼる国から抗議声明や輸送船の近海通過拒否等の強い抗議が示されてきた。日本政府と電力会社は、これらに対して、一度も誠実な対応を示したことはない。輸送ルート諸国から事前了解を得ることもせず、核輸送の安全性を確認するための環境アセスメント等も行っていない。危険で傲慢なプルトニウム輸送をまた繰り返そうとしている。
5.報道によれば、今回のMOX輸送について関電は、フランス・アレバ社からの強い要請があったと述べている。アレバ社の業績は悪化しており、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の格付けではジャンクボンド一歩手前に当たるBBB-にまで低下している。今回の輸送は、アレバ社のいいなりになって、アレバ社救済を最優先にしたものである。
このような状況でのMOX輸送の発表は、福島原発事故の被災者の気持ちを踏みにじるものであり、福井と関西の人々の安全を脅かすものだ。
MOX輸送計画を撤回するよう強く求める。
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