北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

全国政策研究会に参加して

2011-08-21 | 活動報告
 20~21日の日程で米子市で開催された「虹とみどり」全国政策研究会。参加者は200名近い自治体議員を含め300人以上の参加。

 かつて私が参加していた頃の集会でこんなに集まったことはなかったし、参加者の顔ぶれもかなり変わっていた。旧知の議員は10人程度。
 以前は地域で平和や脱原発、環境など市民運動に関わり議会に入った市民派議員が中心だったが、今では議会事務局職員含め議会単位で参加しているところ、あるいは自治体職員もいる。

 地元実行委員会の努力も大だが、最近は政務調査費を使える集会かどうかが参加の基準にもなっているような。

 加えて今回は片山総務大臣(前鳥取県知事)、福嶋消費者庁長官(米子市出身)の講演、さらに二人の対談という豪華メニューが大ヒットで、これだけでも聞きたいという人がいても不思議ではない。

 それはともかく1日目の全体会、さすがにこの二人の講演の中身は濃い。今はたまたま揃って霞ヶ関に籍を置いているが、共に自治体で分権・自治を実現する先端的な実践を重ねてきているだけに、話が具体的で説得力がある。

 福嶋長官からは、消費者行政の理念や課題だけでなく、集会後には消費者庁の裏話まで聞くことができ、大いに勉強になる。
 特に6月議会で私が紹介議員になり採択された地方消費者行政への国の支援を求める請願・意見書については、全国的な動きや論点についても詳細に聞くことができ、しかもしっかり反論されてしまった(これに対し片山長官の見解はちょっと微妙。これについては別の機会にあらためて書きたい)。

 飯田哲也さんの講演も予定されていたが、国際会議参加の予定が急遽入り講師交代。同じく環境エネルギー政策研究所の主任研究員・山下紀明さんの講演となる。
 山下さんは自治体とともに自然エネルギーの普及に取り組んでおり、建前の理屈だけでなく、普及にあたっての本音の話が展開され、これまた大いに参考になる。




 2日目の今日の午前は分科会。「自治体議会・議員の役割」という第3分科会に参加。

 最近の議会改革、議会基本条例をテーマにしての集会や研修会の講師では引っ張りだこの山梨学院大の江藤俊昭教授が進行を勤めるこれまた贅沢な設定。旭川市議会、加東市議会、静岡市議会からそれぞれ議会改革の取り組みの報告があり、課題や論点が深められていく。
 それぞれ議会改革の先端を走っているわけではなく、むしろ改革のスタートラインに立つまでに大変な苦労話が聞けた。珠洲市議会での今後の取り組みの参考になる話が随所に盛り込まれていた。
 「議会改革の原点は議員が議決責任を自覚すること」という江藤教授の指摘はしっかり受け止めなければならない。

 2日間通じて福島の事故とどう向き合い、どんな対応をすべきかについて、講演でもレセプションでも常に話題となる。
 課題がますます拡大し、国、自治体、市民の対応も急速に拡大している。政府や全国各地の動きにしっかりアンテナを張っていく重要性を痛感する。
 
 


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