発達障害やひきこもりなどを抱えて暮らしている人、あるいはその家族の出会いや交流の場を珠洲で設けようという動きがスタートした。
まずは発達障害のこともっと知りたい、考えるきっかけづくりにしたいと「大人の発達障害を明るく語る会」の水戸勇佑さん(金沢市)を講師に招いての講演会が3月9日、旧本小学校の教室を会場にして開催された。
当日は珠洲市内外から発達障害の方、あるいはその家族の方を中心に約40人が参加した。
金沢市内の会社に勤め、7年前、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の診断を受けた講師の水戸勇佑さん。
子どもの頃の様子から始まり、学生時代、そして社会人となってからの自身の生活や働き方を実に「明るく」語る。
集団行動が苦手で、周囲からは変な目で見られ校長室登校の時期もあった小学校生活。
生徒会長や学園祭実行委員長を務めた学生時代、そして失敗続きで落ち込んだ社会人生活。
劣等感と優越感の両極端。
そんな中で社会人2年目にADHDの診断。
傷害とどう向き合えばいいのか悩む日々。
大きな仕事のミスでカミングアウト。
だけどそれは「障害」に逃げただけだった。
その後、会社の中、暮らしの中で生きづらさを一つひとつどう克服していったか、本人ができること、できないこと、周囲の人の協力でできるようになることを、経験を踏まえ紐解いていく。
すごい分析力と実にわかりやすいプレゼン。
豊かな発想力、人前で話すこと大好き、そして好きなことには没頭するという水戸さんの「個性」がなせる技か。。
講演会を主催したボランティアグループ「しおり」はこれから毎月一回、本小学校の空き教室を利用して「若者出会いの場in珠洲」を開設する。
第一回は4月20日(土)10:00~14:00
今後の開催日はKHJ全国ひきこもり家族会北陸会のホームページに掲載される予定。
問い合わせもこちらのホームページからどうぞ。
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