北陸電力の「生活情報誌えるふぷらざ」が今日の朝刊に折り込まれている。
年4回発行のこの情報誌、毎回チェックしているわけではないが、おそらく毎回、最後のページには「北陸電力見学会」の案内が掲載されているようだ。
(北電HPからバックナンバーをチェックしたが、このページはアップされていないので確認できない)
この「北陸電力見学会」については、2年前の4月2日にも一度書いている(「北陸電力見学会??」)ので繰り返しは避けるが、要するに志賀原発の低額視察旅行だ。
パッと見ても昼食に「てらおか風車で能登牛すき焼きとカルビ2種盛重」、しかもバス代込みで2200円なんて破格の値段!
そこは前回しつこく指摘したので今回はパスし、別の視点から問題点を指摘したい。
あらためて言うまでもなく、志賀原発直下の断層について活断層の可能性が指摘され、現在、原子力規制委員会で審査が行われており、北電はいまだ活断層の可能性を否定できていない。
もちろん県内には森本‐富樫断層や邑知潟活断層帯など活断層があちこちにあるので、活断層上に人を連れて行くのはケシカランと言うつもりはない。
しかし、志賀原発は単に活断層上にコンクリートの建物があるから大騒ぎしているわけではない。
活断層上にある燃料プールには使用済み核燃料や新燃料、定検のために原子炉から取り出した燃料、そして再使用を予定する燃料が貯蔵されている(1号機は1196体、2号機は1789体)。
万が一、地震などで冷却機能が失われると大惨事である。
原子力規制委員会の「安全」、ではないが「新規制基準適合」のお墨付きすらないところに、おいしいランチを破格の値段で提供するという視察メニューで視察者を募集する行為がなぜ許されるのか全く理解できない。
テロ対策として参加者の身分証明書を確認してるから現状の手続きとしては問題ないのかもしれないが、企業活動の自由の範疇として済ますわけにはいかないのではないか。
原子力規制委員会にも県の原子力安全対策室にも、このような非常識な取り組みに待ったをかける権限がないとしたら制度の不備を検討しなければいけないのではないか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます