北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

チャイルド・プア 高教組夏季学習会

2015-08-02 | 活動報告
子どもの貧困が深刻な社会問題となっているが、なかなか見えにくい問題でもある。



石川高教組夏季学習交流会はNHKディレクターで、子どもの貧困問題を追い続けてきた新井直之さんを招いての講演会とパネルディスカッション。
糸矢敏夫執行委員長(珠洲市狼煙町)から案内をいただき参加することにする。



子どもの貧困の実態、問題点、そして支援の動きを豊富な現場取材の経験を踏まえて明らかにしていく。
記憶に新しい川崎市の上村遼太くん殺人事件も「子どもの貧困」問題を象徴する事件であり、その背景が解き明かされていく。
貧困の連鎖を断ち切る先進事例があることがせめてもの救いだが、根は深い。

続いて高教組組合員らがパネラーとなり、県内の現状と課題を議論するパネルディスカッション。
進学校や定時制高校によって、あるいは加賀、金沢、能登という地域差による違いもある。が、いずれにしても貧困がもたらす具体的な事例は深刻で衝撃的。
進学断念だけでなく高校入学資金を工面できないケースも。
生徒の半分が経済的に厳しい一人親家庭のクラスもあるとのこと。
高校授業料無償化が所得制限を盛り込んだ就学支援制度に変わったが、現場の事務量は膨大に。保護者の理解も進まず、貧困家庭は手続きすら大変になった。
自公政権の政策転換の問題点も浮き彫りに。



講師の新井さんは33歳。
NHKスペシャルやクローズアップ現代のディレクターの多くは30代とのこと。
なにかと問題噴出の最近のNHKだが、新井さんような若手が頑張ってるなら受信料は払わねば、との声も(^^ゞ


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