北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

じぇじぇじぇ基本条例

2014-05-15 | ニャゴ
 NHKの朝ドラ「あまちゃん」で「北三陸市」として登場した久慈市の議会が「じぇじぇじぇ条例」を制定したという(2014年3月4日施行)。
 以下、条例の前文である。

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おら達の住む久慈市は、碧い海と緑豊かな大地に囲まれた自然いっぺぇの郷土であり、このことをおら達は誇りに思っている。
久慈市民(以下「市民」という。)からの直接選挙によって選ばれた議員どうで構成する久慈市議会(以下「議会」という。)は、おんなじように市民からの直接選挙によって選ばれた久慈市長(以下「市長」という。)とともに、久慈市を代表する機関である。
この二つの代表機関は、おたげぇに市民の思いに応えるために、議会は議員どうによる合議制の機関として、市長は独任制の機関として、与えられた権限のもとにおたげぇの特性のいいとこを生かして、市民の思いを市政にちゃんと反映させるために競い合ったり、協力し合ったりしながら、久慈市にとって一番いい意思決定を導くための共通の使命が与えられている。
おらぁどう議会は、議会に与えられたこの使命を達成するために、これまでにない発想により、まさに“じぇじぇじぇ”な議会を目指していくべぇという思いを込めて、この条例(通称「久慈市議会じぇじぇじぇ基本条例」という。)をこさえ、市民の思いに力いっぺぇ応えていくことを決意する。

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 議会関係者ならばすぐになんの条例かわかると思うが、久慈市議会議会基本条例である。

 今日届いた「議員NAVI」の巻頭コラムで大森彌東大名誉教授が紹介している。
 
 珠洲市議会は議会基本条例の制定どころか具体的議論の開始にすら至っていないが、全国的には多くの自治体議会が制定し、運用し、検証し、さらに見直しをかけて、議会のあるべき姿、役割を模索し続けている。
 そういう意味では珠洲市議会は2周遅れということになる。

 こうした中、今回、久慈市議会は方言丸出しで、まさに「自分たちの条例」感を打ち出した。
 方言使用だけでなく条例8条では「かだって議会」(「かだって」とはみんなで一緒にやろうという意味だそう)、16条ではICTの積極的活用なども打ち出している。

 朝ドラの話題だけで終わらせず、久慈市は市議会も前進。
 来年の朝ドラの舞台となる能登は、こんなところもしっかりと学んでいかなければならない。


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