北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

「放射能で首都圏消滅」

2011-05-07 | 情報
 菅直人首相が昨日、稼働中の4,5号機も含め、浜岡原発の停止を要請したと発表した。
 津波対策の完成までという条件付であるが、浜岡原発の原発震災を心配し、廃炉あるいは東海原発が発生し終わるまでは停止させるべきと運動してきた人たちにとっては、大きな朗報である。これをスタートに志賀原発含め全国の原発の停止を期待する声も多い。
 一方で、夏の電力需給に備えて、志賀原発や関西電力の原発のフル稼働を目指しているのでは、との見方もある。また、経済産業省の内部資料で、早期の「安全宣言」で原発重視の方針堅持という方針が早々と決められていたことも今朝の新聞で明らかになっている。
 日本の原子力政策の行方はまだ予断を許さない。

 こうした中、今日の朝日新聞の1面下段の書籍の広告欄で古長谷稔くんの「放射能で首都圏消滅」が紹介されているのが目に付いた。

 古長谷くんは浜岡原発の危険性を訴え続け、「原発震災」を防ぐ全国署名の事務局長も務めてきた友人である。講演で金沢に来てもらったこともある。
 なんとまあピッタシのタイミングでの広告か。ぜひお勧めの一冊である。


1 コメント

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絆創膏で済ます気か (急行サンムトリ)
2011-05-09 22:51:25
浜岡の停止は喜ばしいことですが、浜岡の特殊性を強調することで、他の原発の再稼動(継続稼動)を援護射撃する意図が透けて見えます。
海江田大臣は「国が責任をもって」と会見で述べていたような気がしますが、国の保証がいかに無力でアテにならないものか、国民は福島で高い授業料を払って学習したのではありませんか?
この国の有り様にメスを入れ、根本的な変革が求められているこの歴史的転換点に、絆創膏を貼って取り繕うだけの民主党政権には強い幻滅を感じざるをえません。
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