北陸中日新聞(12月13日)
軽減税率の議論、税金を露骨に選挙対策に使うとんでもない展開に、安倍内閣の支持率はさぞや下がることだろうと思ったら上昇傾向が続いているようである。
「庶民の生活はさぞや苦しいことであろう。食品全般許しては許してやるぞ」
「ははっ。ありがとうございます」
といったところか。
一昨日の北陸中日新聞の中日春秋は、そんな国民の雰囲気を落語の「蔵前駕籠」の一節を引用して的確に指摘している。
寒い夜、駕籠に乗った男に追いはぎが迫る。
「身ぐるみ脱いで置いてまいれ」
仕方なしに脱ぐと
「誠に殊勝である。寒い時でもある。襦袢(肌着)だけは許してやるぞ」
「ありがとうございます」
所得の多い世帯ほど軽現税率の恩恵に預かる額は大きいが、所得の低い世帯は我が家の出費が少しでも減るからと「ありがたや、ありがたや」のようである。
食品が5%とか0%に引き下げられる「軽減」税率でもない。
そもそも10%への引き上げがなければ軽減税率の議論にもならなかった。
そんな中、今度は新聞も対象外にするとの案が浮上した。
公明党が軽減税率を主張しはじめた当初から新聞も対象になるのでは言われていた。
案の上である。
テレビ各局はNHKから順次安倍政権の軍門に下っている。
全国紙の一部と地方紙のごく一部も以前から安倍政権のお友達である。、
「若い世帯が新聞を購読しなくなり、さぞや部数獲得に苦しんでいることであろう。新聞も許してやるぞ」
ってことで新聞各紙まで
「ははっ。ありがとうございます」
となっては自公政権の狙い通りである。
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