北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

「汚染水をブロック」→「外洋への影響をブロック」→「健康への影響をブロック」

2013-09-26 | 脱原発
 「汚染水は港湾内で完全にブロックされている」と世紀の大ウソをついてオリンピック・パラリンピックの招致を決めた安倍首相。早くもウソの上塗りを始めている。

 
(北陸中日新聞9月25日)


 地下水が流出する原発港湾は遮蔽されておらず、タンクからの流出は港湾外へ、5、6号機の冷却系経由での流出も港湾外ということで「完全にブロック」発言はボロボロ状態であることは誰がみても明らかな中、本人の浅知恵か側近の浅知恵かは知らないが、さっそく表現上の軌道修正をはかり始めた。

 今度は「(外洋への)影響は完全にブロックされている」とのこと。
 逃げ道を探っている。
 しかし昨日から再開された試験操業ひとつ捉えても、まさに影響があるから「試験」操業であり、本格操業は再開の目途すら立たないのだ。
 影響があるからこそ「出荷制限魚種」があり、水揚げの魚介類の9割りを海に戻しているのだ。


北陸中日新聞(9月26日)


朝日新聞(9月26日)
 

 ごまかしの上塗りは明らかで、「影響は完全にブロック」という表現もそんなに長くは使えないだろう。

 そこで今後は、9.25北陸中日の記事にある「健康に対する影響という意味において、完全にブロックされている」という表現に絞ってくるのではないか。

 もちろん「健康への影響を完全にブロック」できているわけではないが、汚染された魚介類を食べても短期間で影響がでるものではない。
 セシウムとともに調べてほしいストロンチウムも測定に時間がかかり十分な調査ができていない。
 健康への影響があったとは言わせないぞ!とうことである。

 詭弁に詭弁を重ねる一国の首相の姿は醜い。

 


コメントを投稿