北野進の活動日記

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東京都知事選への期待

2012-10-30 | ニュースコメント
 石原慎太郎東京都知事が辞職した。
 これを受けての都知事選挙は11月29日告示、12月16 日投開票とのこと。

 投票した都民の皆さんには失礼かもしれないが、あれほど都知事として不適格な石原氏である。辞職は大いに結構なことであり、心からお喜び申し上げたい。

 一人では立ち上がれない「たちあがれ日本」の皆さんが石原氏が立ち上げる新党と合流し、石原氏を代表にするとのこと。まだ立ち上がっていない新党に「合流」とは変な表現である。要するに、立ち上がれなかったので石原氏に寄りかかっていくだけのことである。

 このあたりの動きには関心はない。問題は次の都知事である。

 石原氏は猪瀬直樹副知事を後継指名した。一方、自民、民主、共産各党も候補者を検討するそうだが、国会情勢に振り回されてか、まだ具体名はあがっていない。かつては市民団体が都知事候補を擁立したこともあったが、さて今回はどうなることか。

 私は元鳥取県知事で前総務大臣の片山善博氏をぜひ推したい。
 橋下徹大阪市長が大阪都構想を掲げたが、東京都と23区の関係は決して理想形とは思えない。大都市行政の新しい在り方をぜひ提示し、実践してほしい。
 また、東京が日本の国際競争力強化という強迫観念の中で、さらに強化・拡大の道を選ぶことも決して望ましくはない。弱小かつ過疎地を多く抱えた鳥取県知事を経験した片山氏が、対極にある東京都の未来像をどのように描くのか、今後の日本の進路を探るうえでも非常に興味深い。
 何と言っても一般会計だけで6兆円を超える東京都である。首都東京の知事として国際的な出番も少なくない。今度こそ自治の理念をしっかり語れる人に就任してもらい。


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