北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

のとキリシマ400本をどう引き継ぐか ~前惣四郎さん宅から~

2014-05-08 | 珠洲、能登のお薦め
 今晩は雨という天気予報を聴き、今年も前惣四郎さん宅の裏山を染め尽すのとキリシマを見に行く。



 前さん宅を紹介するのは今回で3回目である。
 昨年5月16日の「のとキリシマ巡り」
 一昨年の5月12日の「前惣四郎さん宅のキリシマ満開」

 前さん宅をはじめとしてのとキリシマツツジオープンガーデンで公開されているのとキリシマは、どこも個人の趣味の範囲で管理している。
 入場料を徴収する庭園はない。

 自分の家の自慢のキリシマを多くの人に見てほしいという思いからのスタートである。

 それが徐々に5月の一大イベントに定着していったのは、まさに関係者の皆さんの努力の賜物以外の何物でもない。

 しかし、この立派な庭をこれから先にわたって維持管理していこうとすると地域の過疎・高齢化の課題に真正面からぶつかることになる。
 前惣四郎さんも80代後半に入ったはず。

 これまでもあったご家族の協力やのとキリシマツツジの愛好家の皆さんの間での管理のノウハウの共有化に加え、今後は地域の協力、あるいは観光スポットへと育ったからには行政のなんらかの支援も含め、これから先の10年、50年、100年を展望しなければいけない。
 もちろん、地域の協力と言っても若者は少なく、働き手は多くない。

 県指定天然記念物のキリシマを管理する大谷の池上宝蔵さんにいたっては今年で90歳である。池上さんの四季を通じての細心の注意を払った管理に加え、地域の皆さんの協力、市外に住む息子さんの冬場の協力などがなくては維持できなくなっている。

 前さん宅のキリシマ、雪対策の支柱の竹がかなり傷んできているなぁと気になる。



 400本ものキリシマだから、木の生長や竹の破損による支柱の組み立て作業だけでも大変な重労働である。



 好きで始めたこととはいえ、ここまで来たら地域の宝。



 前さん宅だけの問題ではない。
 すでに主なき古民家の庭に咲き続けている樹齢200~300年のキリシマもある。
 
 みんなで知恵をしぼる段階に入ったことだけは間違いない。
  


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