北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

まだまだあきらめない!大飯再稼働阻止

2012-06-21 | 脱原発
 消費税問題がいよいよ政局になってきた。まだまだ一寸先は闇の世界で、この先の展開は分からないが、民主も自民も小沢Gもギリギリの交渉、政治生命をかけた選択を迫られている。

 しかし、本当にギリギリに追い込まれ、生命をかけた選択を迫られているのは国民である。

 大飯再稼働問題は、野田政権のあまりに強引、乱暴、支離滅裂な論理の中で決定された。ついつい目が向くのは手続き問題だが、実は本当に危険なのである。

 関電は否定し、政府も無視して再稼働に突き進んでいるが、大飯原発直下の破砕帯(活断層)問題である。

 東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)の指摘は全国民必見である。
 地震問題は専門用語が多く、わけのわからない(ような)計算式が出てきたりして多くの人たちはつい中身の話は避けがちだが、渡辺さんの話は非常にわかりやすい。
 6月13日【緊急院内集会】再稼働を止めよう!市民・弁護士・超党派議員の集
い -
の話が非常にコンパクトでいま、大きな注目を集めている(開始26分過ぎから20分程度)。

 渡辺さんは志賀原発の周辺も調査し、原発の沖合数キロのM7クラスの地震を起こす可能性のある活断層の存在も指摘している。

 全国の電力会社は、原発の周辺の活断層を極めて短く評価したり(値切り)、断層があっても古いからもう動かないということにしたり、ボーリングをして調査しても断層は確認されなかったとうことにして、断層を消してしまったりということを繰り返してきた。活断層がないところをどれだけ掘っても活断層は見つからない。当たり前のことだが断層があるところを掘らなければいけない。その技術や知見を持たないのが電力会社である。
 仮に悪意がないとしたら活断層を調べる能力がないということであり、電力会社の調査を鵜呑みにする国も、チェック能力がないということである。

 昨日、新しい安全規制を担う原子力規制委員会を設置する法案が成立したが、渡辺さんのような人を入れなければ、これまでの繰り返しだ。

 ぜひ多くの人にご覧いただきたいし、こういう指摘を無視して再稼働に突き進む政権、そしてそれを止めらえない民主党はいったい何を考え、何を目指しているのかを考える資料にしていただきたい。


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