北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

輪島がれき問題 明日、正念場の市民説明会

2012-06-23 | 震災がれき
 明日の午後、輪島市文化会館で震災がれき受け入れについての市民説明会が開催される。翌日は市議会最終日で受入決議を可決しようとする動きがある。
 さらに26あるいは27日には輪島市区長会長会が開催され、受け入れの賛否を明らかにするとも言われている。
 こういう中での説明会である。残念ながら輪島市民限定とのことで、私は参加できないが、大いに注目である。

 輪島市はこの間の地区説明会などでひたすらサンプル調査の「不検出」を示し、安全性を強調している。もちろん、これ自体大いに議論すべき論点には違いないが、いま、もっぱら視線が集まっているのは、果たして広域処理する木くず(木質系がれき)が残っているのかということである。

 宮古地区のがれきは宮城県と比較し、相対的に放射能のレベルが低いので各地からひっぱりだこであるうえ、がれきの推計量の見直しで、木くずは12万トンから2万トンと大幅に減った。輪島市が受け入れを検討している宮古市だけに限ればゼロとの情報もある。



 すでに秋田県大仙市は受入を開始し、この記事にあるように苫小牧も受け入れの議論を進めてきた。金沢市も宮古市へ調査に行くそうである。

 しかし、仮設の焼却炉も作り、民間企業の受入もまだまだ可能だ。
 今月から来月の上旬にかけて岩手県は見直したがれき量、そして広域処理の割当量を決める見通しとのこと。
 来月上旬には決着する可能性がでてきたということだ。
 
 輪島市が焦って地区説明会を開催してきたのもこういう事情があるからである。

 さて、明日は正念場の説明会。環境省からも職員が参加するようである。
 がれきの持ち込み話はもう結構、がれき問題をぜひ環境省に持ち帰っていただきたい。


6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
市民は感謝を (市民)
2012-06-24 10:15:10
 市民説明会200名集めてこれで輪島市民を集めて説明会をしたと既成事実づくりに躍起になっている。

 輪島市区長会は、市民になり代わり誰も受け取り手のない家庭ごみ等を美谷町にお世話になっているそのことを考えて決めるべきだ。
 
 震災がれきには、「里山里海」の中で、千枚田に次いで海士町の文化と「海女さんが」象徴されている。
 この海士町から「反対」の声が上がらないのは不思議だ。なぜか、漁業で海士町が声を上げずして誰が上げるのか。

 海士町の海女さんは、光浦町の海も入っていると聞く、他人事のようにしていて良いのふしぎな町
 がれき受け入れに賛成派の市議の圧力か
 そうだ、海士町は行政からの圧力になぜか弱いそうだ。

 
返信する
説明会に出席します (河井町)
2012-06-24 10:21:48
サンプル試料が検出限界の5.5Bq/kg以下でも、6000トン焼却すると、セシウム(134+137)総量3300万Bq/年がでる計算になる。この放射性物質量をどのように管理するのだろうか。
そもそも、環境省は総量規制の考えなのに、なぜ放射能は濃度規制なのか、不思議である。焼却後の放射能には、関心がないようである。
返信する
速報 (輪島のロッカー)
2012-06-24 17:20:05
行ってきました。やはり大義やきれい事ではない大きな役所事情がありありと、いや、もはや行政の限界である。我々住民は役所に大きな期待はしないまでも、役所が決めた方針があれほどまで軟弱では住民の信頼は得られない。今の能登における行政体質の改革を一日も早くすすめるべき。行政側からただの一言も地元住民への配慮がなかった。論外である。施設付近の子供たちは未来永延に裏山で遊ぶことが出来ない。これをわからない人間は人ではない!
返信する
逃げるとは (河井町)
2012-06-24 22:11:03
私も行ってきました。
会場へ行く途中、2-3人の知人に会いましたが「説明会」知らないと、河井小のグランドでは、何も知らない子供達が少年野球に熱中していました。

感じたことは、環境省、輪島市共に、放射性物質を扱う組織も専門家もいないということ。市民の信頼を得るだけの手持ち資料がないということ。市民の方が、行政より放射能・放射線を勉強しているということでした。
だから環境省は美谷の焼却灰や排ガスについて、はっきり回答できない。輪島市長は絆という情緒論ばかりで、市民の内部被ばく、観光産業等への影響評価について、真に地元住民への配慮ある丁寧な説明ができない。責任の所在が不明という印象でした。

このまま試験焼却したら、美谷町・光浦町・鵜入町・房田町はもとより、河井・鳳至・海士・輪島崎町、さらに市内全域が人体実験という余りに高いリスクを背負うことになると憂慮している。

北野さんの新聞情報「宮古市のがれき受け入れ不要?」について、市長の見解を聞きたかったが、30分間の質疑応答で、一方的に説明会は打ち切られた。3F会場から逃げ帰る市長を、1F玄関まで報道が追いかけていた。報道は、回答らしき回答がなかったことに困って、市長に詳細説明を求めていたようだ。 

返信する
甘く見ていた輪島市 (新木 順子)
2012-06-24 23:09:57
 今日説明会に出席していただいた皆様有難うございました。市民に丁寧に説明をして理解を得ると耳にタコができるくらい話していた市長が市民の質問を十分聞くことなく質問と説明会を打ち切ったり、当然、放射能に汚染されたがれきの受け入れだから
子育て中の若い世帯の方たちも参加することが十分考えられるのに託児室も準備していない。
 市民に気持ちが向いていませんでしたね。
 がれきのことを真剣に考えている人はあまりいないと市民を甘く(軽く)見ていたのでしょう。
 市民の真剣な声を聞くことなく逃げるように説明会会場から退席する市長の後ろ姿から無責任が浮き彫りでした。
 これからの輪島市、能登、石川県の皆さんに迷惑がかからないように今後とも頑張りましょう。
返信する
受け入れを急ぐ宮古市のがれき (Unknown)
2012-06-27 08:05:42
年間約1万6000トン
2日間の試験焼却を実施した結果、各種数値が国の基準値を下回ったことが確認
桐生市
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20120622-OYT8T01531.htm

瓦礫の取り合い?
やらなくて良い事を!
一部の人間で!
決定してよいのか!
現状の分析を!
未来の予想を!

輪島市だけの未来ではないのでは?
返信する

コメントを投稿