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今朝の朝日新聞は関電の内藤千百里(ちもり)元副社長が在任中、歴代首相への多額の政治献金で政界工作を行ってきたことの実名証言をスクープしている。衝撃の告白であり、明日以降の連載にも期待したい。
ところでこの記事の中で私が着目したのは、内藤氏が62年に芦原義重社長(70~会長、83~代表取締役名誉会長)の秘書になり、以後、政財界とのパイプ役である政治担当を約30年務めたという経歴だ。
芦原氏と言えば珠洲原発ともゆかりの深い人物だ。
若干の珠洲原発の歴史を振り返れば、珠洲市議会議員全員協議会が「原子力発電所、原子力船基地等の調査に関する要望書」を国に提出することを決定したのが1975年10月30日。水面下の計画がいよいよ公の場に浮上したのがこの日である。
電力会社の申し入れではなく、地元からの要望というのが珠洲原発の大きな特徴の一つと言われてきた。
ところがその翌年1月14日の北國新聞は一面トップで以下のような見出しのニュースを報じている。
「芦原関電会長が新構想」
「珠洲に日本最大の原発」
「北電、中電と共同で」
「完成時1000万キロワット級」
さらに、この記事の中では、芦原会長自ら75年4月に能登半島を回り、珠洲ならば1000万キロワットの発電所ができると判断したことが報じられている。
政界工作に自信を深め、1000万キロワットでも行けると経営判断、政治判断を下したのだろう。
珠洲原発の予定地の一つ、高屋に白羽の矢を立てたのが、まさに芦原氏なのである。
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朝日新聞(7月28日)
芦原会長は70年に会長に就任しているが、女婿の内藤千百里氏を用いて社内に影響力を持ち続けていたという。当然、能登半島の隠密旅行では秘書の内藤氏を伴っていたことだろう。
高屋を候補地とした経緯やその理由など、できることなら内藤氏から直接聞いてみたいものだ。
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