北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

珠洲市議会9月定例会 一般質問の要旨です

2013-09-03 | 珠洲市議会
 昨日開会の珠洲市議会9月定例会。
 明日の午前11時が質問通告の期限だが、今日のお昼過ぎに提出。
 3番目である。
 一般質問の順序は提出ではないので慌てる必要もないが、先に提出した人と内容がかぶるのも嫌なので早めに提出することにしている。
 これだけで約2600字。
 質問時間は30分なので、これから9000~9500字程度の原稿に仕上げていくことになる。
 質問の意図するところ、あるいはこちらの言い分などを書き加えていけば字数の枠は埋まるが、問題はこちらの言い分がついつい長くなってしまうことである。毎回、質問の前日は原告書きではなく原稿の字数削減で四苦八苦である。

 以下、質問の通告内容である。ご笑覧を。

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1.財政について
(1)政府が6月に示した「経済財政運営の基本方針と改革の方針(骨太の方針)」では地財計画の歳出特別枠や地方交付税算定式の別枠加算の解消を打ち出している。また過去最大規模の来年度予算概算要求の中で総務省の地方交付税要求額は減額となり5年ぶりの低水準となっている。一方でアベノミクス効果は珠洲にはほとんど波及せず税収増は期待できない。この政府方針が続く限り、今後の財政見通しは極めて厳しいと見ておかなければならないのではないか。
(2)昨年9月議会に提出された平成23年度決算の概要では「地方交付税の大幅な減額も考えられるため、一気に危機的状況に陥ることも想定でき、予断を許さない状況である」としていた。ところが今年度当初予算は基金を取り崩しての積極予算に転じた。さらに今議会でも、平成24年度決算の概要では「予断を許さない状況」と危機感を繰り返しながら、一方で補正予算は経済対策として投資的経費は増額されている。決算の認識と予算編成方針に整合性がとれていないのではないか。

2.プレミアム商品券について
昨年暮れから取り組まれたプレミアム商品券発行事業について、珠洲市の景気・経済を下支えしたとのことだが、商工会議所はどのような調査を行い、どのような効果が確認できたのか聞く。

3.珠洲焼の振興について
(1)今年度、珠洲焼資料館、珠洲焼館、珠洲市陶芸センターの3施設がすべて、はじめて市の直接の管理の下に置かれた。新たな発展を期すべき段階だと思うが、珠洲にとっての珠洲焼の存在、そして市政の中での珠洲焼振興の位置づけについて、市長の基本的な認識を聞く。

(2)珠洲焼館について
ア.陶工と購入者をつなぐ販売ルートは、市内外のショップでの販売や個展の開催、直接の注文依頼など多様である。その中で珠洲焼館が果たすべき役割を明確にしなければ陶工からも珠洲焼ファンからも見放されることになる。珠洲焼館に求められる役割についてどのように考えるか。
イ.珠洲焼館の運営について、設置条例では指定管理が原則となっている。市直営の委託販売では自ずと販売活動にも限界がある。指定管理移行の見通しについて聞く。


(3)陶工の育成について
 ア.近年、自ら窯を設けて独立する陶工が育っていない。基礎研修課程の研修生も減少した。基礎研修課程のカリキュラムや指導方法、自立支援工房の在り方などを含め陶工育成のプログラム全体の見直しが必要だと考えるが、現状の問題点や今後の課題についての認識を聞く。
イ.基礎研修課程の受講資格について、「将来、市内において珠洲焼の陶工を志す者」と施行規則を変更した。研修終了後、珠洲で活動してもらいたいのは当然だが、研修生の受講動機は様々であり、申込み段階で受講者の活動の拠点を絞り込むような規定は見直すべきではないか。

(4)珠洲焼の振興に向けて
ア.販売総額の推移について聞く。
イ.珠洲焼を地域の産業として確立していくため、施設整備や陶工の育成、生産体制への支援、販路の拡大、窯跡や出土品の調査研究などについて、少なくとも10年先を見据え、施策目標を明確にした珠洲焼振興計画を策定すべきだと思うがどうか。
 
(5)GIAHSプロジェクトアクションプランでは「伝統的な祭祀・祭礼や伝統産業の保存と伝承」という項目に珠洲焼が位置付けられ、担い手の育成・確保や需要の開拓などの取り組み内容が記されている。しかし珠洲焼が世界農業遺産との関連で語られることは少ないし、認識も深まっていない。「世界農業遺産としての珠洲焼を考える」といったテーマで珠洲焼フォーラム・パートⅢを開催してはどうか。

4.平和教育について
(1)この夏の「はだしのゲン」閲覧制限問題は、教育委員会の意思決定の手続き問題にとどまらず、戦争や原爆の実態をどのように子どもたちに伝えていくのかという平和教育の根幹にかかわる問題を提起した。平和教育の重要性について教育長の認識を聞く。
(2)市内小中学校での平和教育の取り組みについて聞く。

5.学校における管理職の役割について
(1)精神疾患によって休職する教職員の増加は全県的な傾向であり、本市も例外ではない。県教委は今年8月、「管理職のためのメンタルヘルス実践ガイド」を公表した。非常に具体的でわかりやすく、適切な内容であり、働きやすい職場環境づくりに向けてこの実践ガイドの徹底を図るべきだと思うが市教委としての対応を聞く。

(2)メンタルヘルスにも大きく関係する職場の問題としてパワーハラスメントがある。県教委は1昨年7月、パワハラ防止指針を策定し公表した。パワハラのない学校づくりにむけて、市教委としてのこの間の取り組みを聞く。

(3)教職員を対象とした研修の増加は、教職員の多忙化のみならず、自習が増加し授業時間の確保が難しくなるなど子どもたちの学習環境や学校運営に支障をきたしている。教育公務員特例法によれば、教員は授業に支障のない限り、校長の承認を受けて、勤務場所を離れて研修を行うことができるとされている。県教委が作成した「石川県学校管理必携」によると、その出張が公務上必要であるかの判断は校長の自由裁量行為とされている。学校運営に支障がある場合、県教委主催の研修であろうと校長は出張を命じるべきでないと考えるがどうか。

(4)地方公務員法で認められ登録された職員団体の学校施設内での活動について不当な制約を課す管理職がいるが、教育長の見解を聞く。
 
6.ネット依存の対応について
(1)市内の子どもたちのネット依存の実態や問題点をどのように把握しているか。
(2)学校だけの対応には限界がある。保護者の全面的な協力はもちろんのこと、場合によってはカウンセラーや医療関係者との相談体制も含め、対策を考えていく必要があると思うが、対応方針を聞く。

7.勝東庵および「リフレッシュ村鉢ヶ崎」について
(1)勝東庵の鏡戸板絵の今後の保管方法について聞く。しかるべき施設への寄贈も選択肢かと思うがどうか。

(2)「リフレッシュ村鉢ヶ崎」は1992年8月に開村式がおこなわれ、当時の林市長から女優の朝丘雪路さんに推戴証が渡され、村長を引き受けていただいた経緯がある。貝蔵前市長時代から朝丘さんとの関係は疎遠になっているように思うが、今でも鉢ヶ崎ケビンの管理棟には村長として朝丘さんの写真が掲げられている。鉢ヶ崎周辺施設の見直しが図られるにあたり、礼を尽くした対応をすべきだと思うがどうか。


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