ブログ仙岩

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生きていた大和君に思う

2016-06-04 08:38:27 | エッセイ
28日夕方行方不明の北斗小2年田野岡大和君(7)が3日朝陸上自衛隊駒ヶ岳演習場で無事発見保護されたニュース、世界のみんなが胸をなでおろした。

水だけで過ごした生命力に、メディアは、雨が、偶然が彼の命を救ったと報じているが、大和君の思考と行動にあったと思う。

過去に、駒ヶ岳に登った経験があり、軽石の山で、すそ野はなだらかで大沼公園があり、さわやかな林道であったと思う。

行方不明当時、山菜取りで行方不明と言った父が、実は河原で石投げをした罰として駒ヶ岳林道に置き去りにしたと事実を訂正した。人間本能で自宅の方向に向かって歩くもの、命を守るためにまずねぐらを探した。6キロ先の演習場で、水があり、山瀬の冷え込みにもかかわらず、マットレスに挟まって暖をとり、ヒグマに襲われる危険性がありながら、ジーと我慢の助けを待った。素晴らしい判断力である。

発見されたとき、質問に首を振り、うなずき、指で返事をする体力の消耗を最小にする知恵を持ち合わせていた。寡黙的な態度に映るが、優れた行動力の持ち主で感心する。

退院後、演習場にたどり着くまでの道筋や心境が明らかになるであろうが、親思う子に勝る親心で、親の意見には私も身にしみるものがり、この書斎にも「腹八分目に医者いらず」の掲額をみて生活している。