ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

時の記念日に思う

2016-06-10 09:11:13 | エッセイ
今日6月10日は1920年に東京天文台(現在の国立天文台)と文部省の外郭団体である財団法人の生活改善同盟会によって制定されたもの。

660年に中大兄皇子が制作したという説もあるが、天智天皇10年4月25日(グレゴリオ暦671年6月10日)に、

中国伝来の漏刻で、日本初の時計が鐘を打った日が6月10日であることからこの日となった。漏刻とは水時計のことであり、天文などを司る2人の漏刻博士がおり、この下に鐘や太鼓で時を知らせる役人が20人もいた。が、平安中期からすたれてしまった。

本屋大賞の「天地明察」で、冲方丁は今風に言うとクイズ王であり、囲碁の名人江戸時代の天文学者渋川春海をいきいきと現代に蘇らせ、土地の広さや、道のり、そして暦の改革で、和算家の関孝和らとあって、改暦をなし終えたという。

その渋川春海は、宣明暦が平安時代から800年以上も使い続け、日食月食の予想が大きくずれてしまう誤謬多いものと。陰陽師のはびこる時代に、昼は太陽、夜は月・星を観測し、1683年大和暦を作成し、春海はこの業績によって、幕府から新設の天文方に任命されたことによるもの。