ブログ仙岩

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「人間の尊厳を問うパレスチナ文学」を聞いて

2016-07-29 08:49:52 | 問題
今朝アンコール放送「人間の尊厳を問うパレスチナ文学」京大大学院岡真理教授の途中からトークを聞いた。

1960年東京生まれ、浦和第一女子高卒、東外大アラビア語科卒、カイロ大留学の岡さんは、「パレスチナ難民」問題の作家ガッサーン・カナファーニーさんの小説がきっかけで、文学の道へすすんだと。

もともと、小6の時、テルアビブ空港での乱射事件などから、パレスチナに関心を寄せてはいたという。

私も、今は、ISによる難民で、ドイツフランスで難民による事件が起き、そちらの方に関心が寄せられ、パレスチナ問題は蚊帳の外になっていた。

1948年にヨーロッパの難民問題を解決するために、国連がパレスチナを分割してそこにヨーロッパのユダヤ人の為の国を作ることを決定するが、その結果としてイスラエルができ、農民100万人が難民となる。 難民生活をしている3人が、妻子、家族を養うために産油国に入ろうとするものたちだがビザが無く密入国するが、クウェートからイラクに水を運ぶとき、国境を越えると給水タンクに隠れるが、灼熱地獄の給水タンク中で息絶えてしまうという内容のもの。

ガッサーン・カナファーニーの作品は難民キャンプに捨てられた人々が城壁の中で、最低の生活を強要され、外部との交通など一切遮断された状況を描いているが、世界はそれに耳を傾けていないと。

昨年シリアの戦争で難民が大量にヨーロッパへ、100万人単位の難民を近隣アラブ諸国は受け入れているが、あふれて今はヨーロッパが受け入れ、ようやくニュースになる。

2003年3月にイラク戦争開始、ヨルダン、イラクの国境地帯の難民キャンプで、戦闘終結後も内戦となり、優遇されていたパレスチナ人は迫害を受け、国のないパレスチナ人をヨルダンが入国を拒否した。同じ人間同士での戦いどうして?