ブログ仙岩

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一笑一若 一怒一老

2016-07-31 08:00:10 | エッセイ
私は30代でこの言葉に出会いました。以後の色紙揮毫です。

1回笑えば一つ若返り、1回怒ると一つ老ける  何気ない中国の金言ですが、自分の心身に自信や余裕のある人はめったに怒らないが、不平不満が他から刺激されて怒りが爆発する。体力があるともっと爆発し、極一部の人たちでテロや殺傷事件の形で現在表れています。

知情意の感情は、攻撃的、受動的、引きこもりなどに、自分が充たされない魂の悲鳴すなわち暴言や暴力となって表れる。しかし、快い、美しい心からは満足感で、充たされ充実した生活が営まれる。

アランの幸福論には、深い悲しみは、体の不健康から生じる。感情は一種の病気だから、病気でない限り苦悩は去る。また、悩み苦しみから不機嫌になることは、苦悩をくどくど考えるからで、病気と思って我慢しようと。すると、いつの間にか平静を保ち、正しい方法で悲しみに立ち向かうことができる。

また、アランはデカルトが、感情が全くの一精神状態でありながら、体内活動に左右されることを明らかにした。この活動に私たちは全く気付かず、ただその結果だけを経験し、それを感情の所為だと思っている。

また、悲観主義は感情からくるもの、楽観主義は意志からくるもの。気の向くまま生きている人はやがて怒り激怒する。感情は決まって悪いもの、だから幸せはすべて、意志と克己心とから生まれるのである。笑う門には福来る。