2/10、1時台、明石勇アンカーの高瀬舟朗読を聞いた。電子書籍でも読んでみた。
高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡されると、本人の親戚が牢屋敷へ呼び出されて、そこで暇乞いを許された。それを護送するのは京都町奉行の配下にいる同心で・・・
弟殺しの喜助は遠島を言い渡されて、庄兵衛が護送しているときの喜助との会話から、兄一人を働かせてすまないと思って病む体に剃刀で自殺を図ったが死にきれず、医者を呼ぶという兄を睨めて、やむなく剃刀を抜いて命を奪い殺人罪となった。
この話を聞いた庄兵衛はやりきれない思いにとらわれ、両親を病で早く亡くしどん底の生活をしてきた欲のない鳥目200文頂いて遠島を喜ぶ喜助と同心の生活を照らし合わせ、ますます悩み、助かる見込みのない人間を救うために命を奪うことは果たして罪なのであろうか。
安楽死の是非は答えの出せない問題で、高瀬舟は日本最初に提起した小説である。特に医者の鴎外は「剃刀を持って、横に笛を切ったが、それでは死にきれず、そのまま剃刀をえぐるように深く突っ込んだ・・・」描写は見事である。
高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡されると、本人の親戚が牢屋敷へ呼び出されて、そこで暇乞いを許された。それを護送するのは京都町奉行の配下にいる同心で・・・
弟殺しの喜助は遠島を言い渡されて、庄兵衛が護送しているときの喜助との会話から、兄一人を働かせてすまないと思って病む体に剃刀で自殺を図ったが死にきれず、医者を呼ぶという兄を睨めて、やむなく剃刀を抜いて命を奪い殺人罪となった。
この話を聞いた庄兵衛はやりきれない思いにとらわれ、両親を病で早く亡くしどん底の生活をしてきた欲のない鳥目200文頂いて遠島を喜ぶ喜助と同心の生活を照らし合わせ、ますます悩み、助かる見込みのない人間を救うために命を奪うことは果たして罪なのであろうか。
安楽死の是非は答えの出せない問題で、高瀬舟は日本最初に提起した小説である。特に医者の鴎外は「剃刀を持って、横に笛を切ったが、それでは死にきれず、そのまま剃刀をえぐるように深く突っ込んだ・・・」描写は見事である。