ブログ仙岩

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金子みすゞ名詩集を読んで

2019-03-29 05:54:17 | 問題
27日のマイグログに、「今朝は4時から「美宙天文台長佐治晴夫・人生の星をつかみ続けて」を聞いた。世界中には見えないものだらけ、昼の星のようにと、金子みすゞの詩星とタンポポを合わせてお話ししていた。」と載せた。写真はいわき市久之浜A工房の餡小餅。

青いお空の底ふかく 海の小石のそのように 夜がくるまで沈んでいる 昼のお星は眼に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ。

散ってすがれたたんぽぽの 瓦のすきに だァまって 春のくるまでかくれてる つよいその根は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ。

私と小鳥と鈴と

私が両手をひろげても お空はちっとも飛べないが 飛べる小鳥は私のように 地面を速く走れない。

私がからだをゆすっても きれいな音はでないけど あの鳴る鈴は私のように たくさんな唄はしらないよ。

鈴と 小鳥と それから私 みんなちがって みんないい。

小さな動植物に対する愛情や悲しみ、そして見える見えない、できるできないなどの対比の言葉で 心に響く詩集である。