ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

草野心平の詩「富士山編」の観賞

2014-06-18 09:48:55 | 日記
2014.4/19~6/15いわき市立草野心平記念文学館で、最後の15日絵画や書簡などの富士山に関する展示品を見た。

何度もお邪魔している文学館で、中庭に蛙のモニュメントの庭園を右に見て、ホールの向かいにシンボル二箭山の山並みが望める。展示室入口を撮影、展示室内は撮影禁止、1940年心平自筆原稿「宮内敏之氏蔵」赤富士など8点、Bronze Fujiなど書5点、不二山嶺のめがね雲など書画2点、1968年油彩「空海富士」など8点、棟方志功差出心平宛ハガキ4通、歴程雑誌(思潮社)など8冊、富士山詩集など著書24冊、その他心平にまつわる写真家上遠野良夫氏など6人の作品が展示されて大変見応えがあった。

草野心平の詩集「富士山」は蛙と共に心平が愛した対象で、
 麓には桃や桜や杏がさき むらがる花花に蝶は舞ひ 億萬萬の蝶は舞ひ 七色の霞にたなびく 夢みるわたくしの 富士の祭典・・・

そして、「富士」 その肩先で 雲はちぎれ なにかしづかに 怒ってゐる 青い空のなかで 美しい青い天の底で  日本詩壇1940初出。

水彩をやる所為か、書や書画、原稿や日記の筆跡に目を奪われた。棟方志功のハガキの絵や文章の筆跡は今も脳に焼き付いている。画像は展示室入口と屋上から撮影した二箭山で、箭は弓の矢で、北の屹兎屋山から見た時が二つの矢先が重なったように見えることから名前がついている。

大熊町でただ一人見つかっていない汐凪ちゃん

2014-06-17 08:34:37 | 日記
長野県白馬村に娘と二人で避難生活している木村紀夫(48)さんは月命日に、原発から2km離れた大熊の自宅跡地に戻り、津波で亡くした次女汐凪(7)、妻深雪(37)、父王太郎(77)の墓前に花を供え、未だに見つかっていない大熊町でただ一人汐凪ちゃんを住めない高線量の土地で捜索している。

紀夫さんは、汐凪ちゃんに大きな地震が来たら家に戻ってはいけないことを教えていなかったことを後悔している。しかし、どうして祖父は学校の姉をそのままにして、児童館の汐凪を連れて家に戻ったのか?また、汐凪ちゃんを捜せない原因は町民の楽な生活の代償の原発事故であるとも。

一昨日の仙台での最後16回目の住民への中間貯蔵施設説明会が終わり、候補地の保障、交付金、最終処分場への懸念、安全の質問が多く、環境省から具体策がないままに終わった。

3日前の説明会に木村紀夫さんも出席して、ただ一人見つかっていない娘の捜索が施設の建設でできなくなることなど考えられず、家族3人との繋がりの唯一の土地を手放すことは出来ないときっぱり名言した。しかし、個々の問題で対応を考え、売る、売らないの回答もなく残念と肩を落としていた。また、昨日記者会見で「最後は金目でしょう」の発言の波紋は施設建設にも影響が出そうである。

施設には10万ベクレル以上の除染廃棄物はコンクリ詰めに、それ以下は袋詰めで地下に保管することから、住民は最終処分場になれば30年後にも住めないという懸念が残る。

四倉18.2km沖で起きた今朝の地震に驚く

2014-06-16 09:27:56 | 日記
今朝4時起き、明日へのことばを聞き家庭菜園の見回りをしていると、隣の家ががたがたときしむ音、山崩れがと心配で、家の中へ朝食を頂いてからゆっくり、地震情報をネットで調べた。

気象庁の発表では、5:14頃、福島県沖、深さ50km、北緯37.1、東経141.2、M5.8、震度4は北から、岩沼、白石、丸森、相馬、福島の中通り地方、双葉、いわき、北茨城、日立、栃木の大田原市などで、東北関東と広範囲で3以下の揺れを感じていた。

早速、いつものように地図で、北緯37.1から福島県四倉の真東と、東経141.2から、18.2km沖、三平方の定理深さ50kmの震源地から、53.2kmの距離で、一番近い四倉住民は地震の揺れを感じていた。

外に居てもこれほど大きな揺れを感じたから、部屋で寝ていた人たちは眼が覚めて起きたのではないかと思う。津波の心配はないというから一応安心したが、3.11そして4.11と2度の大きな地震以来で驚いた。また、丁度1964年新潟地震が起きた日でもある。サッカーは逆転負け、今朝の地震で不安や苛々がつのり、四倉から福島第二原発まで25km、第一原発魔35kmと大変近い、本当に原発は大丈夫かと地震国にふさわしくないエネルギー源と思えるが。

漫画家東海林さだお「クスッと笑わせ40年」を聞いて

2014-06-16 08:04:19 | 日記
今朝ラジオ4時台「クスッと笑わせ40年」と題して漫画家、エッセイスト東海林さだお氏のトークを聞いた。

1937年東京酒店生まれ早稲田大漫画研究会創設園山俊二、福地泡介らのメンバーで、毎日新聞連載「アサっテ君」の東海林さだお氏は土曜日に2枚の作品を前々日の9時まで出す週休1日の生活という。手塚治虫の漫画にあこがれ、一橋大入学に失敗し、大学でもろくに授業に出ず漫画ばかり描いて中退している。

新聞連載漫画の発想はネタ帳にあり、集団的自衛権とメモして、反対の個人的自衛権の連想から、経験のないサラリーマン専科など、小保方とメモしてその隣に似顔絵を描くという。しかし、今やっているエッセイの文章を書くイメージは全然なかったという。が、エッセイ「あれも食たい、これもも食たい」週刊朝日と、丸かじりシリーズなど、漫画以外文章の依頼で始めたと。食べ物に限定すると楽で、普通左から食べるオムライスを真中から食べたり、食べ方の観察、道路工事の観察する子どもの好奇心で、例えば、アフリカでのシカは30秒食べ4秒首をあげるリズムで警戒して食べていることなど。

ニートルズという野球チームに所属し、打つより、年長者で好きなショート(塁を持たない自由なポジション)を守り、逆シングルで捕球一塁へストライクの送球をすると晴々するという。

数々の漫画賞や大賞、旭日小綬章と王道40年の歩みの感想を聞かれると、次々に新人が出る競争社会で、仕事がなくなる恐怖を防ぐための努力であったという。普通のノート11冊に似顔絵をネタ帳として書き、辛いと思ったことはないが加齢で頭も質も落ちている現在より質を高める努力をしていると結んだ。

風に揺れる白い妖精ワタスゲが見ごろ

2014-06-15 08:41:36 | 日記
駒止(こまど)湿原の広がる国天然記念物のワタスゲが見ごろを迎えている。

1400mの尾瀬ヶ原より少し低く、1000mの雄国沼より高い標高1100~1200mの駒止湿原はカヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草ワタスゲはその名の通り、白い綿のような種子の花をつける。リンドウやズミも見ごろで、レンゲツツジも咲き出したと。

しかし、うっかりすると今年県内19市町村最多117件出現のクマの目撃があり、人やニワトリなどの被害があとを絶たない。出現のトップが会津若松25件、猪苗代19件、福島15件、郡山10件、喜多方9件、駒止湿原の南会津は8件で、昨年より49件も多く、ハイカーとして被害防止には、リックに鈴を呼子を胸につけ食べ物は捨てず必ず残り物は持ち帰ること。13日294国道に熊が出没情報で、南会津署員がパトロールをしている。

今日10時から始まるW杯西アフリカコートジボワール対日本戦をラジオに夢中になり、熊に気付くのが遅れて思わぬケガをしかねない。入山は前後左右に気を配り自然観察をしたいものです。