11/26(金) 早や金曜日となり、今月も残り僅か。師走が足早にやってくる。そんな慌ただしさもものとせず、今朝も弁当作りに励む。とは云いながら、オムスビであるが。
炊飯器にご飯が残っていた、久々に釜でオムスビ用の米を炊いた。オムスビの具はオカカ・シラス・梅である。定番の鮭やタラコが不在。若布や刻み小梅をまぶしたオムスビなども作ったが、どうも美しくない。見た目がよくない、まあ~海苔で包めば分からんだろう・・・。
都合八個のオムスビを握り、卵焼きを作り、カマスの開きと自家製鮎の開きを焼いてお菜にする。私とKはオムスビ三個、家人は二つ。三個とはどう考えても過食だが・・・。
弁当を作りながら思うのが「佐藤初女」さんが仰った言葉。
「命の移し変え」である。料理とは、食材を食べ物に移しかえる“食材の命を食べ物へと転換すること”大切に丁寧、面倒がらずに料理をする。
このことを大切にして初女さんは暮らしてきた。毎朝弁当を作りながら、その言葉を反芻してはいるが・・・。
佐藤初女さん89歳。傍で数時間を過すだけで、この老女に人々が惹かれるのが解る。
とても、たおやかな女性である。
しかし、私の作る弁当はとてもそのようには行かない。師の足下にも近寄れない。
今宵は彼のフラメンコダンサー「斎藤克己」さんのステージを拝見に行くことになっている。処は、西日暮里のスペイン料理店“アルハムブラ”。
西日暮里はかって通勤した駅であるが、そのような店が存在していたとは・・・。