オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

新年らしく

2014-01-10 | Weblog

1/10(金) 新年の仕事がスタートし、一週目が今日で終わる。日頃を顔を合わす機会が稀な方々と会うには、新年あいさつは口実としては使いやすい。かといって時期を逸しては、何とも間の抜けたことになる。そんなことから、今日は四社ほどにお邪魔の予定。

時間を取っていただいても難しい話やややこしいことは抜き。世間話をし『未だ生きてまっせ』と、元気ぶるのが関の山だが。昔からのお付き合いがある方とはは差しで会えるが、これが初対面に近い方だとややこしい。関係者がぞろぞろと同席することがあるので、畏まった話に終始しがちだ。これをどう切り分けてフレンドリーな雰囲気を作るか・・・。こっちには、そんな技量も懐の深さもない浅薄さだ。

昨夜は、渋谷・奈加野にて高松から上京された某印刷会社社長との懇談。社内の打ち合わせが長引き、相当にお待たせした。尤も、遅れることは伝えてあったし、奈加野の店主に連絡して先に始めて貰うように手配だけはしておいた。

メトロ渋谷駅からセンター街を抜けて宇田川町に向かったが、寒さの所為か正月疲れか街の人出は少なく静かであった。この時間帯の何時もの雑踏に比べると半分以下の人出であった。これじゃ、奈加野のオヤジも客入りが悪くて渋いだろうと余計なことを考えながら店に向かった次第。

                      

客人は、ビールとボトルの一升瓶(伊佐美)を前に、刺身盛り合わせでほんのりと顔を赤らめていた。

「渋谷は人が多いですね・・・、びっくりしましたよ」と仰る。『いやあ、今日の人出は何時もの半分ですよ。こんなもんじゃないですよ』と応えると、びっくりしていたが・・・。

あべノミクスと最近の業界の動向などを訊き、四国の景況などをヒヤリングする。私の出身をご存じなので、郷里の県のことは殊の他お褒め頂く。然し高知県の経済が良いとは思えない、人柄はおおらか、悪く言えば大雑把が多いだろうから付き合いやすいとは思う。

御社の情勢は如何ですか?と水を向けると「おかげさまで、順調にいってますわ。あれから6年になりますが、皆さんのおかげで盛り返してます」とのことであった。6年前のこととは、客人の会社は大型の設備投資を行い、これが仇となって資金繰りが悪化して自主再建の道を辿ることとなったことを指す。

それでも、周りの理解を得て経営は軌道に乗ってきたとのこと。社長の顔、表情に余裕と自信が戻っている。「取引先からも継続して受注がありましたので、人に助けられました。現金商売が一番ですね、社員の給与も振込から現金払いに変えたんですが、家族から感謝されると言うとります」とのこと。手形決済が出来なくなり、仕入れも現金決済を余儀なくされたわけだが、かえっていいことばかりと云う。

頑張ってきた社長や、会社の面々の努力が稔ったわけだ。六年前か、社長自ら上京してこられ、状況説明と今後の取引継続の依頼があったのは、早いものである。助けられているのは私達の方である。協力して下さる会社があればこそ、喰っていいけるのだと実感した夜であった。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする