オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

オムスビ

2016-09-09 | Weblog

9/9(金) 今週もまた週末の金曜日を迎えた。昨晩は、渋谷「奈加野」にて後輩のK氏との懇談。彼と会うのも久々、その間のあれこれについて喋リあう内にタイムアウトの22時になっていた。特筆すべきは、彼が所属するゴルフクラブの理事長杯をとったと云うことか。すっかり腕を上げていた。

後は、郷里に居る老いた両親のこと、共通の知人・友人の消息、少しばかりのビジネスに関することなどであった。『十時には切り上げることにしているので』と、渋谷駅で別れた。

渋谷に出掛ける直前、或ることを決断したかった。「古賀武夫 伝」(仮称)の出版時期の延期を。但し、その為にはライターのHASHIMOTOさんの考え、そして健康状態であった。躊躇いながらもHASHIMOTOさんに電話を入れた。内容を、構成を変えたらどうかと。すると、彼も思い悩んでいたとのこと、問題は締切だった。が、これは決断すればいい。

かくして、発行の延期を勝手に決めた後で、佐賀の関係の向きにその旨を伝え、了承を得た。少なくとも、ライターのHASHIMOTOさんと、制作ディレクターになっている私が納得するものを世に出したい、残したい。それが、古賀武夫と云う武士の魂が受け継がれることになる。そして、作家HASHIMOTO・KAZUKIの代表作・出世作になることを願っている。

 

近頃と云うか、この頃か、最近はと云おうか、酒もタバコも美味くない。美味くなけれや止めれば、と言われようが、そうはイカンザキが、大人の世界なのだ。仕事のこと然り、社会における諸々だってそうじゃないか。嫌だろうが、好きでなかろうがつづけるものが、つづけなけりゃならぬものが有るんだよ。それが世の中、娑婆を生きるってことさ・・・・、論理破綻、意味不明か?酒もタバコも大人の嗜み、同じですよ。と、私は云いたい。

今朝の通勤電車の窓か見えた空が、青く高い。いわし雲らしき形を見ながら、ふと亡くなった親父のことを思い出した。親父は雲のことは詳しかった、そう云えば泳ぎも滅茶苦茶上手だった。上手に泳ぐ姿を見たのは一度だけだったが。そなんことを車窓越しの雲と青い空を眺めながら思い出していた。

彼の大戦時、親父は海軍の飛行機乗りだった。雲に詳しいのも、泳ぎが上手だったのも頷けるが。高三の夏だったろう、稽古が終わった後の夕暮れのことだ。道場の横にあった学校のプールに、手拭いを腰に巻いただけでの姿で飛び込み、見事なクロールであっという間に25mを泳いだ。その泳ぎは、水澄ましが水面を渡るように綺麗だった。見ていた剣道部員たち全員があっけにとられた。

未だ小さかった時、親父と一緒に瀬戸内を連絡船で渡った(昔は、四国から出るには連絡船が必須だった)ことがあった。京都の大学病院に足を診てもらいに行くときだったはずだ。連絡船に乗った後、紐を取りだした親父は「船が沈んだら、この紐を結んで引っ張るから」そんなことを、四・五歳だった僕に言った。少し前に、連絡船が濃霧で衝突して沈没、大勢の乗客が亡くなっていた。結核性関節炎で右膝が曲がらなかった僕は、水遊びを厳しく止められていた。

車窓越しに見る青空、いわし雲のような遠くに浮かぶ雲を眺めた僅かな時に、何十年も前の記憶の断片が甦っていた。親父が泳いだプールのシーンと、連絡船で言った言葉が、六十余年の歳月を経て見事に一致したのであった。

 

今朝も最初の目覚めは四時前、早くから目覚めるが、起きたいわけじゃない。そのまま、無理にでも眠ろうと勤めた。その甲斐あって、少しは眠ることができた。仕切りなおしで、六時に起床。

今朝の弁当は「オムスビ」と云うことになっていた。昨夜の約束だ。先ずは炊飯だと、三合半の米を仕掛けた。菜は「鶏唐揚げ」と「豚小間揚げ」、おまけでジャガイモとサツマイモを素揚げにする。そして、ゆで卵だ。こうなりゃ、遠足かハイキングメニューのようだね。

                            

オムスビの具は、定番の鮭・タラコ・梅干しである。変わり種を種々作るのも楽しいだろうが、今回はオムスビ界の貴種、王道、本格派で行くことにしたのだ。

                         

「オムスビ」だと簡単、手早く出来るように思うだろうが、これが意外と時間を喰うのだ。握ったり、結んだり、海苔を巻いたりと面倒なんだよ。仕上げはラップで包まなきゃならないしネ。とかなんとか云いながらも、都合十個のオムスビが完成。

                           

 

 

 

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