6/16(月) 昨夜は23時頃には電気スタンドもラジオも消した。これで朝まで健やかに眠りにつければいうことなし、万々歳なのだが・・・。そうは問屋はおろさないのが現実だった。
25時過ぎに目覚めた、面白くもない夢でも見ていたのだろうか。こうなれば眠れない、暫く蒲団の上で悶々としていたが、眠りを諦めて本を読むことにした。昼間、会社に出る前に分厚い文庫本を一冊買ってあったのが奏功した。闇が白み始めた五ッ刻(四時頃)、漸く眠くなってきた。これ幸いと、短い間でも眠ることにした。
そして、次に目覚めたのは六ッ刻を過ぎた頃と、弁当作りにも支障をきたさないほど良い時刻であった。ご飯を炊き、菜を物色した。目覚めて眠れぬ時、弁当の菜でも思案しようとしたが、全く浮かんで来なかったが、台所に立って冷蔵庫を覗いていると考えは浮かぶ・・・。
今朝は「焼き肉」をベースにして「野菜煮」、「小松菜の胡麻炒め」にすることとした。肉は、土曜日のバーベキューで残ったカルビ。これを焼肉のタレで炒めに焼きにする。野菜煮は、人参と筍、万願寺を和風味付けにした。小松菜は、さっと炒めて胡麻を振り、卵を落とした。おまけで、手抜き卵焼きを作る。
以上が今朝の弁当、三人分の出来上がりである。今日から末娘の弁当箱が、更に小さくなった。超小ぶりの弁当箱である(腹が減らんかな?)。
空白の深夜を過ごしながらも、こうして無事に朝のセレモニー、遊びタイムが過ぎて行ったのである。今朝はスムージーの代わりに、ホッカホッカのご飯を喰っちまった。色香と食い物には歯が立たぬ、駄目OYAJIであった・・・。
-深夜の電話-
話は遡る。三日も前のことになるので、この変化の早い時代では時効であろから、事の顛末をバラス・・・。
週末を迎えた金曜日の夜、日中は既に夏を思わす陽射しと気温であった。移転レイアウトを手掛けてくれるデザインのYOSHIOも、仕事がひと段落したとのこと。それじゃ、仕事帰りに「ローカーボ」で一杯やろうとなった。
先行した私は、何時ものカウンター席に陣取り、珍しいことながら先ずはビールからスタートした。それもちょぅとお洒落に、BARでの軽い飲み物らしく「コロナビール」からはじめた。暑い一日を、先ずは喉を潤してから夜が始まる。そんなところか・・・。
客は誰も居ない、マスターとおしゃべりをしながら、このライトなビールを楽しんだ。そして、何時ものハイボールへと・・・。『ズブロッカ、凍ってるかな?』と、この冷凍で半凍ったやつを飲むポーランド産のウオッカを冷凍庫に入れるように頼んだ。
前回ここで、YOSHIOにこの酒のことを教えてやった。そして、遥かな昔にこの酒を教えてくれた姐さんのことも話してやった。YOSHIOは、すっかりこの酒が気に入ったようで、今夜も期待をしていたのだ。
暫くしてYOSHIOが姿を見せた。が、先ずはハイボールからだ。そして期待のズブロッカへと進む。「旨いよね~、本当にこれは美味いね。何処の酒なのこれは?」と、前に教えてやったことなど忘れている。そして、スタッフのFが姿を見せたのは20時半ごろのことか。YOSHIOが声を掛けたようだ。
今日あったこと、これまでの仕事のことなど、あれこれと喋りながら酒が進む。客は依然として我等三人である。明日はバーベキューで、朝から忙しい私は、頃合いを見計らって二人を残して先に帰った。彼らもそろそろ引き揚げる頃合いだろうと・・・。
例の如く、地下鉄の中で居眠りをしがら中目黒で乗り換え、ヨタヨタと我が家に辿り着いた。翌日の段取りを、バーベキュー会場のことなどを確認して蒲団に入ったのは零時過ぎか。
草木も眠る丑三つ刻、眠りが深くなる頃に突然携帯の呼び出し音が鳴った。いやーびっくりさ、深夜の電話などは碌なことがないのだから。着歴を見るとYOSHIOからだ。間違って押したんだろうと思った。
と、また呼び出し音だ。「もしもし、Fが酔っ払って寝込んじゃってさあ、ぜんぜん起きないのよ。まだローカーボに居るんだけど、マスターも店を閉めると言うんで会社に戻って、朝帰りします」と、云う。『こっちゃあ夜中だぜ、そんなことでいちいち電話よこすなよ』といいたかったが、そこは大人の対応で『大丈夫か?早く帰れよ』とだけ伝えた。
然し、あの生真面目一本勝負的なFが、そこまで酔っちゃうとは・・・。相当ストレスが溜まってるんだろう・・・。それとも、YOSHIOが傷口をえぐったのか?ズブロッカの飲み過ぎか?そんなことを思いながら、大した話でなくてよかったと再び眠りに就いたのであった。
翌日、バーベキューで肉を焼きながら、ビールをグビグビとやりながらも、深夜の電話の顛末が気になっていた。夕方近くになってYOSHIOの携帯に連絡を入れると、ノー天気なぐらいに元気な声が返ってきた。一安心したが、ローカーボのIWASEマスターには早いうちに詫びを入れなくちゃならねぇ・・・。
人騒がせな深夜の電話のお粗末である。田舎に一人暮らしの年寄りを抱えているんで、もしも・もしやと気になってしまうのは致し方ないのだ。