落葉樹の新芽が広がった明るい雑木林の尾根道を、被写体を求めてキョロキョロしながら歩いていると、コシアブラの葉上に10ミリほど(大型のアリほどの大きさ)の小さな虫がいました。せわしく動き回るので、なかなかうまく撮れません。
灰色に黒い模様が目立つトラカミキリの仲間で、前胸背部に1対の黒色紋があるトゲヒゲトラカミキリ(トゲ・ヒゲ・トラ・カミキリ「棘髭虎天牛?」)でした。触角(3、4節の端)にやや短いとげを持つとありますが、ルーペでやっと確認できる程度です。図版(「原色日本昆虫生態図鑑Ⅰカミキリ編」)をみても、あまりに小さくて模様も不鮮明、触覚のとげにいたっては心眼でも見えません。
《コシアブラの新葉の上を歩き回るトゲヒゲトラカミキリ 2014/05/18》