今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

天音山 道成寺 その1(和歌山県日高郡日高川町大字鐘巻)

2015年03月08日 | 神社・仏閣
この日は朝から降雨
終日雨という予報もあり、道成寺宝仏殿の仏像拝観と絵解き説法なら雨でも問題なしということを思い出し車を走らせた

天音山 道成寺
大宝元年(701年)、文武天皇の勅願により、義淵僧正を開山として、紀大臣道成なる者が建立した
道成寺創建にまつわる「髪長姫伝説」(「宮子姫伝記」)や、「安珍・清姫伝説」で知られている

仁王門(重要文化財)
元禄4年(1691)建立  昔能楽「道成寺」の乱拍子を生んだとされる62段の石段と仁王門



道成寺には7不思議があるという。案内板からそのいくつかを紹介する

道成寺7不思議 ①「石段の不思議」
石段の左右の土手が「逆ハ字」型。遠近法の逆利用で上からは長めに、下からは短めに見える
参拝者に対するおもてなしの心が込められている



「天音山 道成寺」の扁額  金文字が輝いている



金剛力士像






道成寺7不思議 ②「仁王門の不思議」
本堂、本尊、門、参道が一直線に配置。仏様(千手観音)が人々を見守って下さるようにとの願いがこめられている
この配置は1300年以上変わっていない



仁王門を反対側から見る



安珍塚
安珍と釣鐘を葬った場所



道成寺といえば釣鐘で有名であるが、釣鐘がない寺としても有名






本堂(重要文化財)
入母屋造、本瓦葺き。桁行(間口)7間、梁間(奥行)5間(「間」は長さの単位ではなく、柱間の数)



承平12年(1357)建立。大宝元年(701)頃に創建された講堂を650年ほど使い、南北朝時代にこの本堂に立て替えられた



本堂前に「本堂特別拝観」の案内板



堂内の様子
千手観音立菩薩(重要文化財)
仏像に感動することはそうあるわけではないが、この仏像には魅力を感じた



道成寺は2度目の参拝になるが、今回、特別拝観期間で本当によかった



手の欠損部分も多いが、それもまた歴史の流れを想像できる
の2枚と色が違うのはカメラの違い。実際はこちらの色に近い






三重塔(和歌山県指定文化財)
道成寺7不思議 ③「三重塔の不思議」
この塔の垂木は1・2階が平行垂木、3階だけ扇垂木になっている
大黒柱に使う良材がみつからず、隣町の妙見神社の御神木のヒノキを心柱に使った



撮影 平成26年11月1日
コメント
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