今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

天音山 道成寺 その2(和歌山県日高郡日高川町大字鐘巻)

2015年03月09日 | 神社・仏閣
三重塔(和歌山県指定文化財)
宝暦13年(1763)創建時の塔があった所にこの塔が再建された



雨宿りをした本堂から撮影



高さ20m、総桧造り












二代目鐘楼跡
釣鐘で有名な道成寺だが釣鐘が無いことでも有名。二代目梵鐘は京都の妙満寺に安置






道成寺7不思議 ④「鐘楼の位置」
千年前、清姫が安珍を追いかけてきて安珍が隠れている鐘楼ごと焼き殺した
最近の発掘調査で、鐘楼がここにあった事がわかり、この桜の周りで焼けた土も出土 



十王堂(閻魔の廰)
江戸時代 宝永4年(1707年)築






堂内の様子



十王堂右前にある石仏



念仏堂
平成17年(2005年)再建



初代念仏堂は宝永6年(1709)に建てられたが、大正4年(1915)に老朽化のため解体された



五劫思惟阿弥陀如来像
宝永5年(1708) 
若いころの阿弥陀如来は全ての人々が救われる道を求めて瞑想を続けた
その間に髪が伸び放題になった姿を表している



道成寺を建てた文武天皇、歴代紀州藩主、当地方の戦没者の位牌を祀る



念仏堂から見た本堂(重要文化財) 扉前に七不思議の案内板がある



道成寺7不思議 ⑤「御開帳の不思議」
扉の中には33年に一度だけ御開帳される秘仏千手観音像がまつられている
秘仏とは見えない所から心を導いてくれる仏様。次の御開帳は平成50年

道成寺7不思議 ⑥ 「娘道成寺の人気」
「娘道成寺」は舞踊の最高作とされ、毎春、この場所で奉納公演が行われている

道成寺7不思議 ⑦「無き鐘ひびく道成寺」
初代の鐘は「道成寺縁起」で毎日絵解きされ、二代目の鐘は「道成寺物」の舞台でその名を轟かせている
道成寺の二つの鐘は、耳ではなく、心に響く鐘となった

案内札の字が判別できなかったが、柵で囲まれているということは重要なものか

 

護摩堂
江戸時代 弘化4年(1847年)築



鎮守三社(絵馬奉納所)



大宝殿
 降雨ということで道成寺参拝を決めた訳だが、その目的は大宝殿内に安置している仏像拝観と絵とき説法






境内には沢山の参拝者がいたが、この日は大宝殿と縁起堂までは足を運んではこない
今回は二度目になるが仏像の説明が15分ほど加わり、私一人のために係員と住職が嫌な顔をせず約1時間行ってくれた
大宝殿の国宝・重要文化財指定の仏像も素晴らしいが、住職が収集したという古代インドの石仏も必見である



最後に境内を一回りして、本日3回目の拝観となる特別公開中の千手観音像を目に焼き付けた



仁王門(重文)



7不思議の一つである62段の石段を下る。参道横には土産物店が並んでいる



雨が降っていなければ高野山に向かっていたと思うが、私としては雨天でも十分満足できる内容であった

撮影 平成26年11月1日
コメント
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