今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

八事山 興正寺(愛知県名古屋市昭和区八事本町)、松洞山大行院 龍泉寺(名古屋市守山区竜泉寺)

2013年10月24日 | 神社・仏閣
名所旧跡を訪ねる旅
雨が強く降り出したので熱田神宮の近くの寺を検索すると「興正寺」という寺があった。
五重塔もあるということがわかり直行する。
しかし、立体駐車場の高さが2mまでの車のみしかなく、駐車禁止区域に許可をもらって駐めることができた。

興正寺の歴史
愛知県名古屋市昭和区八事本町にある高野山真言宗の別格本山。
山号は八事山。通称は八事観音。
境内は本堂などがある西山普門院と奥之院がある東山遍照院に分かれており、全域が興正寺公園として開放されている。

西山中門
かつて女人禁制だった東山との境にあった女人門を移築。
寺全体が大規模な工事をしているためか重機の音が鳴り響いている。
雨が強く、左手で傘を持ち、右手で重いカメラを構える。
手ぶれには強いが、腕全体がふるえているためピンボケ写真が多い。



大好きな塔が目の前に現れる。
五重塔(重要文化財)



東海地区に現存する唯一の木造五重塔として1982年に国の重要文化財に指定された。
すばらしい塔であるが、今まで見てきた塔とは何か違和感がある。



観音堂
左手の階段を上ると観音堂が見えてくる。階段横には石仏が置かれている。



徳川二代目藩主・光友より寄進された慈覚大師作正観世音菩薩(秘仏)を本尊として安置している。



ただならぬ雰囲気を感じたのでもう一度階段を下り撮ってみた。



鐘楼 



圓照堂
気になった堂であったが雨と工事で足下が悪く、近くまで行く気持ちになれなかった。



平成26年度に大仏が安置される予定。



最後にも一度五重塔。文化五年(1808年)に建立され、高さは30m。



まだ時間に余裕があったので、さらに近くの寺を検索すると「龍泉寺」があった。徳川家と関係があるらしい。

龍泉寺の歴史 
「松洞山大行院」と号する。名古屋城を鎮護する尾張四観音のひとつ。「竜泉寺」とも表記する。本尊は馬頭観音。

仁王門(重要文化財)
慶長12年(1607年)建立。入母屋造こけら葺きの楼門。



弘法大師空海も、熱田神宮参籠中に熱田の八剣のうち三剣をこの龍泉寺に埋納したといわれ、これより龍泉寺は熱田の奥の院とされてきた。



仁王像
 





本堂
龍泉寺は庄内川を望む高台にあり、濃尾平野を一望できるため、戦闘の際には軍事的価値を認められて陣を置かれることが多かった。
永禄3年(1560年)の桶狭間の戦いの前には、清須城北東方面の防衛線を築くために織田信長が一隊を龍泉寺に派遣している。



天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いの際には、小幡城に進出した徳川家康を討つべく羽柴秀吉が陣を張ったが(このことが後に「一夜堀」の伝説を生んだ)、秀吉が退却するときに放火されて本堂も焼失した。



多宝塔
 


鐘楼 



この馬を見ていると秋競馬のGⅠシリーズが頭をよぎる。競馬歴30年、死ぬまで馬券を買い続けるだろう。
この馬の勢いが私の「つき」に向かってきてほしいものだ。



寺を去るときにはいつも振り返って1枚撮ることにしている。




撮影 平成25年10月23日

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