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肺や気管だけでなく全身の臓器に感染、そして死…。
世界を震撼させている、あの新型インフルエンザの世界流行が秒読み段階に入った。「爆弾の導火線に火がついた状態。『もしも』ではなく、時間の問題だ。」と専門家たちは警告を発している。
厚生労働省は日本の死者数を64万人と試算しているが、日本だけでも200万人、世界中で1億人を超えると指摘する専門家もいる。
番組では、新型インフルエンザ発生の可能性が極めて高いとされるインドネシアでの取材をもとに、危機はどこまで迫っているのか、その時どんな事が起きるのかを詳細に描き出す。
また、どこかの国で新型インフルエンザウイルスが出現すれば1週間で全世界に拡大、未曽有の悲劇が人類を襲うことになる。ひとたび日本国内に入れば、だれも免疫を持たないため、瞬く間に感染が広がり、医療機関、交通機関、食料供給など社会は大混乱に陥る危険性がある。私たちはどんな対応を取ればよいのか、医療現場や行政の備えはどこまで進んでいるのか、国内外の対策を徹底的にチェックし、残された課題や日本のとるべき道を提示する。
以上は、NHKのホームページからの内容。(再放送も今後あり)
今まで、インフルエンザは、Hの1~3とNの1~2の組み合わせしか、人類は経験して来なかった。それが、H5N1と言うトリにしか感染しなかったトリ型のタイプが人を襲い、次々と、世界のあちこちで顔を出している。場合によっては、H5N1だけでなく、H5N2などが出て来ても不思議ではないと思われる。不幸にして今後ヒトとヒトの間で簡単に伝染する様になり、かつ毒性が強いとなると、人類が今まで経験しなかった惨事を経験することになる。
かって、スペイン風邪の時は、初めの流行では、死者は目立たなかった。しかし、しばらくおいてその年に再び流行した時には、強烈な毒性を発揮して、バタバタと多くの人の命が奪われていったのである。
今回の放映で、インドネシアの惨事(7名も身内が伝染して、6名死亡)では、幸いに、医療従事者が死亡していないし、パンデミックが未然に防げた。今の所、人から人への感染が、従来のインフルエンザと比較してまだ弱いと思われる。
もしもパンデミックになった時、治療に限界がある。今まで感染した人からワクチンがそれなりに作られているが、数に限りがあり、全ての人に初めから打てる訳がない(既に罹患した人から作られたワクチンが、多少は効くと思われるが、何せ、香港型やソ連型で見られる様に、インフルエンザ自体が、ヒトの中で毎年連続変異が激しく行われるので)。
医療をする上で、スタッフや設備に限界がある時、誰を優先するべきか?アメリカでは、当初、65歳以上のお年寄りが優先されて医療が行われることになっていたが、アメリカ国民の世論で、(医療従事者が倒れた場合は、医療が出来なくなるので、まず、医療従事者、その次は、0~3歳未満が、次に、3歳~18歳が優先されることになった。
アメリカは、半年で3億人分のワクチンを増産出来る体制が既に取られている。
日本の厚生労働省、C型肝炎や年金みたいにゆっくりすることなく、急いで下さい。多くの国民の命がかかっていますので。